2021年10月21日

眠りの質を高めるメニュー「レバーのカラフル串焼き」|栄養士が教えるガッツリ飯レシピ

 試験や試合、子育て、大切な仕事を控えている体にとって、良質な睡眠は必要不可欠。緊張や疲れで逆に眠れない……なんてことがないようにしたいもの。今回のメイン食材はレバー。ビタミンB群が豊富で、安眠効果をもたらしてくれるニクい奴です。

 一緒に挟む野菜も効果絶大。タマネギや長ネギが含んでいる硫化アリルには疲れをとってくれる効果があります。さらに、間に挟んだセロリが含むアピインが精神安定剤の役割を果たしてくれるので、緊張も和らいで一晩ぐっすり眠れるはずです。

 とはいえ、レバーは苦手な人が多いのも事実。でも、独特の風味を工夫するだけでおいしく食べられます。

カレー風味のレバー串

材料(2人分)

・鶏レバー…200g
・長ネギ…1/2本
・パプリカ(赤・黄)…各1/2個
・セロリ…1/2本
・塩・胡椒…各少々
・カレー粉…小さじ1/3
・タマネギ…1/2個
・かつおぶし…小1パック
・サラダ油…小さじ2
*「醤油・酒・みりん…各大さじ1と1/2、砂糖…大さじ1/2、カレー粉…小さじ1/3」

作り方

1.レバーをさばいてたっぷりの水に入れ、濁らなくなるまで何度か水を変えながらしっかり洗い、水気をふきとる。

2.長ネギはぶつ切り、パプリカは乱切り、セロリはすじを除いて一口大に切る。(1)のレバーとともに竹串に刺し、塩・胡椒、カレー粉を全体にまんべんなくふる。タマネギは薄切りにしてさっと水にさらし、水気をしっかり切ってかつおぶしを混ぜる。

3.フライパンに油を敷いて熱し、串を入れて焼く。焼き色がついたらひっくり返して水大さじ3(分量外)を入れて蓋をし、中火弱で約2~3分蒸し焼きにして取り出す。

4.(*)を入れてひと煮立ちさせ、フライパンをゆすりながら煮詰める。全体がとろっとしてきたら(3)を戻し入れて絡ませながら温める。(2)のタマネギを添えて盛りつける。

※レバーは半分に切ってそぎ切りにしましょう
※レバーを串に刺す際は、波うつようにするとGood
※フライパンに一度に入らない場合は、順番に焼き色をつけて取り出して蒸し焼きの際にすべて戻しましょう。蒸すときは多少重なってもOKです

 カレー粉がレバーの風味を和らげてくれるので、レバーが苦手な人も美味しく食べられます。野菜の多彩な食感もアクセントになっています。串に刺したキュートな見た目も、特別感があって楽しい! 

 「今日はぐっすり眠りたい!」なんてときに作りたい一品。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

[プロフィール]
田村つぼみ/料理家・栄養士。1985年生まれ。栃木県出身。短大を卒業後、料理教室にて講師を務める。その後、料理研究家・浜内千波師匠のもとでアシスタントとして修業。現在、料理家として、書籍や女性誌を中心に活動中。また、カフェなど飲食業態のメニュー開発、店舗立ち上げプロデュース、料理教室ほかを精力的に行っている
【公式HP】http://www.tsubomi-t-cooking.com/

<Text:アート・サプライ/Photo:久保寺誠>