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生死を問うバーベルがひらめきを生む。Pepperに感情を与えた研究者・光吉俊二に聞く武道の魅力(前編) (2/2)

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続けていました。トレーニングしていると根性はつきますからね。特に空手で培った精神力は今でも研究に活きていますよ。研究を最後まで貫くには根性と精神力が強くないと難しいですからね。

毎日20Kgのダンベルでパワーをつけて、2.5Kgの靴でしなやかな下半身を作る

▲自宅にあるトレーニング器具で筋トレする光吉さん

―現在はどんなトレーニングをされていますか?

ビッグ3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフトの三種目のトレーニング)は基本として、20Kgのダンベルを持ってダンベルランジ(フロントレイズ、サイドレイズ、ベントオーバーラテルレイズというトレーニング)を100回ずつ。

空手は肩の筋肉をロックしないといけないから、家にあるパワーラックとケーブルマシンで毎日肩周りの筋肉を順番に鍛えています。足りない部位は東京大学にあるジムで鍛えさせてもらっています。設備がすごく整ってるんですよ。

下半身に関しては筋肉をつけるとスピードが落ちてしまう。空手はしなやかに細いほうが有利だから、2.5kgの重りが入っている靴を毎日履いてしなやかな筋肉を作っています。今は太ももよりも肩の方が力強いかな。

▲靴には2.5kgの重りが入っている!

―(記者が靴を持たせてもらう)う、重い……。話が逸れますが、東大のジムの設備が整っているなんて少し意外でした。

俺の周りの研究者が最近みんなマッチョになっていってるの(笑)。研究を志す人はストイックだからね。追い込むと、とことんやり続けられるんだよね。

―ちなみにひらめきを促す筋トレなんてあるんでしょうか?

ひらめきを促すなら、バーベルかな。バーベルを落としたら自分がバーベルに潰されて死ぬからね(笑)。(バーベルを)上げるか死ぬかの世界になると無心になれるからその後ひらめきを促しやすいかもしれない。リセットされるからね。それにバーベルは持ちこたえる筋肉を鍛えることができるから、持久力がつく。ちなみに俺52歳で83kgなんだけど、毎日150キロをワンセット、10キロづつ落として、10セットあげてるよ(笑)。

もっと極めるなら、スミスマシン(ラックにガイドがついていて、ガイドに沿ってバーベルを上げ下げするマシン)。押すだけの力だから純粋に力が解放されて、パワーが上がるんだよね。俺は240kgまで上げたことあるけど、その時はさすがに内出血して胸筋が真っ黒になっちゃった。治すのに1ヶ月はかかったね(笑)。それが80kgの人間の限界。回復したあとは強くなるけど。

パンチ力を上げるならスミスマシンだね。普通この年齢になったら、頭が真っ白になることないからね。すごく快感だよ。はははー!

後編では武道と学問の関係や、芸術・学問・スポーツの共通点などをお届けします!

⇒後半につづく!

[プロフィール]
光吉俊二(みつよし・しゅんじ)
1965年生まれ。東京大学大学院工学系研究科道徳感情数理工学講座特任准教授。工学博士。1988年に多摩美術大学を卒業後、彫刻家として活動。2006年に徳島大学大学院博士課程を修了。「Pepper」の感情エンジンでも使われている「感情マップ」を作ったことでも知られる

<Text:高橋優璃(H14)/Photo:久保誠>

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