2018年12月29日

秋田豊に聞く!安全で効率の良いトレーニング方法 (1/3)

 元サッカー日本代表の秋田豊さん。現役時代は強靭な肉体が繰り出すハードなディフェンスで日本サッカー界に貢献。現役を引退して10年、現在はサッカー解説者としての活動のほか、指導者として未来の日本サッカーを担う子どもたちのためのスクールを実施しています。

 また、自身でもトレーニング機器に関する事業を展開しているほか、トレーニング講習で講師を務めている秋田さんだからこそ知っている、短時間でできる安全で効率的なトレーニング方法を伺いました。

1日10分、毎日の継続がカギ!

-----「仕事や家事、子育てに追われ、トレーニングをしたくても時間がない」。そのような悩みを抱えた人たちが、現代の日本にはたくさんいると思います。そんな方たちのために秋田さんからアドバイスをいただけますか?

そうですね。無理をしてトレーニングに時間を割くというよりも、1日10分でいいから筋肉に刺激を与えてあげることが大切だと思います。たとえば、主婦の方がキッチンで壁に向かって腕立てをしたり、テレビを見ながらスクワットをしたりすることで、身体は引き締まっていきます。たとえ10分間でも、鍛えたい部位を意識しながら身体を動かすことで、確実に筋量は増えていきますし、毎日のフットワークも軽くなります。重要なのは、それを毎日継続させることです。いわゆる習慣化ですね。毎日積み重ねることで、年齢による身体の衰えなども緩やかになります。私も今年で47歳になるのですが、現在でもピッチに立てています。

秋田さんのトレーニングメニュー

-----秋田さんは普段どのようなトレーニングをされていますか?

現役のときはクラブハウスで時間を気にすることなく黙々と鍛えることができましたけど、現在は仕事や家族との時間を考えると、なかなかトレーニングに時間を割くということができなくなってきています。とはいえ、サッカースクールや前座試合のために身体をつくる必要があるので、ランニングやウエイト、体幹トレーニングは毎週のメニューに入れています。

-----トレーニングをするうえで必要な時間はどのぐらいですか?

全てをやろうとすると、1時間半は欲しいですね。ただ、毎日それだけの時間を確保するというのが現状難しいので、「月曜日はランニング」「火曜日はウエイト」「水曜日は体幹」のように、1週間の中で日ごとにメニューを変えています。

次ページ:1日10分程度しか時間が割けない場合、何を優先してやるべき?

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