筋トレBIG3(ビッグスリー)とは【ベンチプレス・スクワット・デッドリフト】 (3/3)
筋トレBIG3「デッドリフト」の効果とやり方
鍛えられる筋肉部位
BIG3の中で腰背部~下半身にかけて鍛えるのが「デッドリフト」です。脊柱起立筋をメインに、僧帽筋(背中)や、広背筋(背中)、大臀筋(お尻)、ハムストリングス(太もも裏)を鍛えます。
やり方
- 足を肩幅に開いて立ち、つま先は正面に向ける
- 股関節と膝を曲げ、両手でバーベルを持つ
- 胸を張って背筋を伸ばし、バーベルをカラダの前面(スネや太もも)に沿わせるように持ち上げていく
- 再び沿わせながらバーベルをスネの位置まで下ろしていく
関連記事:高重量で筋肉を追い込む。筋トレビッグ3「デッドリフト」の効果を高める方法
効果を引き出すポイント
- 肘ではなく、カラダを起こす力で持ち上げる
- 背中は丸めない
- バーベルはできるだけカラダに近づけて沿わせるように動かす
重量設定と回数設定
バーベルを使うデッドリフトとベンチプレスの重量設定は、まず正しいフォームで1回だけ挙げることができる最大重量(1RM)を把握しましょう。
そのうえで、以下の回数を参考にしてください。
筋力を高める
5~7回で限界がくる回数に設定
筋肥大させる
8~12回で限界がくる回数に設定
筋持久力を高める
13~15回で限界がくる回数に設定
関連記事:筋肥大を狙う筋トレに必須の指標「1RM(最大挙上重量)」とは?正しい測定方法を解説
[AD]
▼体を大きくしたいときのプロテイン▼
BIG3種目は毎日やるべき?
全身を一度に鍛えるなら週2が効果的
毎日全身を鍛えても、筋肉の修復・回復が間に合わないため、筋肥大には逆効果。1回のトレーニング時間も長くなるうえ、疲労感や筋肉痛が大きく、蓄積するとオーバーワークになる可能性が高いでしょう。
毎回筋トレで全身をハードに鍛える場合は、疲労や筋肉痛から回復する間隔(超回復理論)を考えると、週2~3回がおすすめです。
モチベーションや目標を高く持つのは良いことですが、やればやるほど効果が出るものでもありません。
部分ごとに鍛えるなら毎日行ってOK
一回ごとに部位を分けて鍛える方法であれば、毎日でも行うことができます。
たとえば上半身・腹筋・下半身といったように、トレーニング部位を3つに分けた場合、同じ部位を次に行うタイミングは最短でも3日後。回復期間をしっかり置き、筋肉を修復しながら無理なくトレーニング頻度を増やすことが可能です。
全身を一度に鍛えるか、部位別に鍛えるか。ライフスタイルと目的によってトレーニングの頻度を変えていきましょう。
著者プロフィール
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。スポーツ系専門学校での講師や健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師経験も多数。そのほか、テレビや雑誌でも出演・トレーニング監修を行う。日本トレーニング指導者協会JATI-ATI。
【HP】https://wada0129.wixsite.com/takumiwada
<Text:和田拓巳>