フィットネス
ライフスタイル
2020年9月29日

トレーニングが続かない人へ!三日坊主を防ぐスポーツジムの選び方

 ダイエットのために、スポーツクラブへ通おうと思う人は多いものです。しかし続けられるかどうか不安があり、躊躇しているという声も少なくありません。今回はそんな方々に向けて、“続ける”ためのスポーツクラブ選びのポイントを、プロスポーツトレーナーである筆者がご紹介していきます。

ジムでダイエットするメリット

 カラダを効率よく鍛えるためには、スポーツジムでのトレーニングがオススメです。会費を払ってでも通うだけの、さまざまなメリットがあるでしょう。ここでは、まずダイエットにおけるジムのメリットを見ていきます。

・トレーニング機器が充実している

 スポーツジムに通う1番のメリットは、カラダを鍛えるためのトレーニング機器が充実しているということ。カラダを変えていくためには、適切な負荷をカラダにかけていく必要があります。初心者の場合、スポーツジムに設置されているトレーニングマシンを使うことで、安全に的確な負荷をかけることが可能です。またトレーニングの知識が増えれば、バーベルやダンベルなどの器具を使って幅広いトレーニングができるようになります。

 屋外でのウォーキングやジョギングは、天気が悪いと行えません。しかしスポーツジムであれば、カーディオマシンで快適に有酸素運動を行うことができます。初心者から上級者まで、誰もが効果的にカラダを鍛えられる環境が整っているのです。

・インストラクターに相談できる

 スポーツジムでは、インストラクターやトレーナーに疑問点を質問できます。マシンの使い方やトレーニング方法はもちろん、食事内容・カラダの不調・痛みなどの疑問は、トレーニングを続けていけばどんどん出てくるもの。インストラクターやトレーナーに質問することで、カラダの仕組みやトレーニングについて知識が高まるでしょう。結果としてトレーニングに対する抵抗感がなくなり、習慣づくようになります。

こちらもおすすめ:いいトレーナーと悪いトレーナー、その見分け方や違いは?

 

・スタジオレッスンで楽しく有酸素運動ができる

 スタジオレッスンでみんなと一緒に楽しみながら運動ができるのも、スポーツジムだからこそできることです。スタジオレッスンは基本的なエアロビクスだけでなく、ボクササイズやコンバットなどの格闘技系、ヨガ・ピラティスなど多様。好みや体力に合わせて選ぶことができます。スタジオレッスンに参加することで顔見知りも増え、ジム通いの楽しみも増えることでしょう。

・時には運動を休んでもOK

 ジムに来たものの運動する気分にならないということもあります。そんな時は、トレーニングをお休みしてカラダを休めましょう。多くのジムには、温浴施設やプールジャグジーが設けられています。スパ感覚でジムを使い、心身ともにリラックスしてください。ジムをシャワー代わりに使っても構いません。そう考えるとジムが身近に感じられ、不安感が少なくなるのではないでしょうか。

ジム選びのポイント

 続けるためには、どのジムに通うのかも大切です。ここで、ジム選びのポイントもご紹介しておきましょう。

・店舗へのアクセスが最重要ポイント!

 ジムを選ぶうえでもっとも重視したいのが、ジムへのアクセスのしやすさです。自宅や職場からできるだけ近いジムを選ぶことが、ジム通いを長続きさせるポイントといえます。施設が充実している、会費が安い、あるいは芸能人が通っているなどで有名なジムでも、自分の生活圏内ではないジムはだんだん通うのが面倒くさくなってしまいます。やがて、途中で辞めてしまう原因になるでしょう。また、ジムへ車や電車に乗って行くような距離も避けた方が無難です。行き来だけで時間がかかってしまい、空き時間にトレーニングしようといった効果的な使い方ができません。できれば徒歩圏内、少なくても自転車で通えるようなジムを第1候補として検討してください。

 

・施設の充実度はトレーニング効率を左右する

 スポーツジムといっても、店舗が変われば設備の充実度がまったく異なります。いくつか候補を選んだら、実際に施設見学に行ってみるとよいでしょう。施設見学の際には、筋トレマシンの数や種類、フリーウエイトゾーンが広さ、ダンベルの重さの種類、カーディオマシンの数などを細かくチェックしてください。

 特に初心者なら、トレーニングマシンとカーディオマシンの数は重視したいポイント。あまりに数が少ないジムでは、マシンの順番待ちが発生する場合があります。待っている時間がもったいないので、できるだけマシン数の多いジムがよいでしょう。中~上級者なら、フリーウエイトのスペースをしっかりチェックしてください。ベンチプレスラック・パワーラックの数、ダンベルの充実さ、フラットベンチ・インクラインベンチなどの数は、トレーニングの効率を左右するポイントです。もちろんトレーニングエリア以外の浴室施設やパウダールーム、プールやスタジオなど、興味があるところはくまなくチェックしましょう。

・ジムの雰囲気は施設見学でチェック!

 施設見学に行った際、もう1つチェックしたいのがジムの雰囲気です。若い人が多く賑やかなジム、高齢者が多くのんびりしているジム、ムキムキで本格的な人が多いジムなど。施設の充実度や場所などによって、ジムの雰囲気が大きく異なります。特に施設見学は、自分が通いたい時間帯に行くとよいでしょう。同じジムでも時間帯によって客層が変わります。実際に自分がトレーニングしたい時間帯に行くと、その時間帯での客層を知ることができるはずです。

・長く続けるためには会費も比較検討に

 長く続けるために検討すべきポイントが会費です。カラダを変えるなら、1~2か月程度の期間では短すぎます。そのため、ある程度はスポーツジムに加入する必要があると考えておきましょう。しかし会費の負担が大きすぎると、ジムが長続きしない原因になります。どうしても受けたい「特別なプログラム」「指導者」「サービス」などがあるなら、多少高い会費のジムを検討してもよいかもしれません。それでも、できるだけ費用は抑えるようにしましょう。

おわりに

 「スポーツジムは敷居が高い」と思っている人も多いかもしれません。しかし、それも初めのうちだけです。通い続けるうちにトレーニングの楽しさやジムの雰囲気が気に入り、生活にトレーニングが欠かせなくなったという人も少なくありません。そこを目指すためにも、まずは最初のスポーツジム選びには手間をかけてしっかり比較し、続けられるスポーツジムを選びましょう。

[著者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。​医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。運営協力メディア「#トレラブ(https://tr-lv.com/)」などで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会 JATI-ATI
・公式HPはこちら
・公式Facebookはこちら

<Text:和田拓巳/Photo:Getty Images>