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2023年4月25日

【豆腐のQ&A】冷凍できる?賞味期限切れは捨てるべき?など│管理栄養士監修 (1/2)

たんぱく質やビタミン類など、体を支えるために役立つ栄養素を多く含んでいる豆腐。低カロリーなため、ダイエット食として活用する人が多くいるでしょう。

食卓によく並ぶ豆腐だからこそ、さまざまな疑問が浮かんでくることはありませんか?たとえば、「冷凍保存ってできるの?」「賞味期限切れの豆腐は食べちゃだめ?」など。

そこで本記事では、豆腐に関するQ&Aを管理栄養士の深野裕子さんに聞きました。

Q1:豆腐の正しい保存方法は?

豆腐は、冷蔵庫での保存が基本です。

冷蔵庫で保存する場合は、豆腐をタッパーなどに入れてひたひたにお水をはります。ふたをして毎日水を取り替えながら、冷蔵庫で2~3日保存できます。

Q2:豆腐は冷凍保存できる?

食感は変わってしまいますが、冷凍保存することもできます。ただし、絹ごしのなめらかな喉ごしは失われてしまいます。そのかわり肉のような食感になります。

豆腐の正しい冷凍方法

冷凍する場合は、水気をキッチンペーパーなどでふき取り、ひと口大にカットして1つずつラップで包み冷凍庫へ。完全に凍ったらチャック付きの保存袋にラップのまま入れ、冷凍庫で3週間ほど保存可能です。

冷凍した豆腐の解凍方法

解凍する場合は、キッチンペーパーに包んで室温で解凍するか、ラップで包んだまま600Wのレンジで片面ずつ2分程度過熱します。その後、粗熱を取り水気を絞ります。

解凍後の豆腐は、唐揚げやナゲット、煮込み料理などに向きます。木綿はより肉っぽいしっかりした食感に、絹ごしはソフトでフワッとした食感が楽しめます。

Q3:豆腐の賞味期限はいつまで? 賞味期限切れは捨てた方がいい?

豆腐の賞味期限は一般的に未開封で5~7日ですが、開封後は冷蔵庫で2~3日が目安です。賞味期限が切れてしまい不安な場合は、以下を参考にチェックしてみてください。

  • すっぱいニオイ、生臭いニオイは腐敗が進んでいます
  • 黄色、緑色、黒など変色が一部でも豆腐全体に腐敗が進んでいます
  • 食べてみて、酸味や苦みはNG。ニオイや色は変わらなくてもアウト

Q4:豆腐の歴史やなりたちは?

豆腐は、奈良時代に中国から仏教とともに伝来したとされ、平安時代後期になって初めて豆腐が文献に記されます。

その後、鎌倉時代に禅宗が伝わると、修行で食べられる精進料理で不足しがちなたんぱく質を補うため僧たちの間で豆腐が食べられるようになりました。

しかし豆腐は長らく特権階級の食べ物で、江戸初期までは徳川家康とその子・秀忠が、うどんや蕎麦とともに農民が普段の生活で豆腐を食べることを禁じていたほどです。

そんな贅沢品であった豆腐がようやく庶民の食卓に上るようになったのは、江戸中期のこと。天明2(1782)年に出版された『豆腐百珍』という豆腐料理ばかり集めたレシピ本が大ベストセラーとなり、続編が2冊も出版されるほどの大ブームとなりました。

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