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2023年5月26日

筋トレ民がやりがちな、サウナの「NGな入り方」 (1/2)

トレーニングでしっかり筋肉を追い込み、汗を流してサウナへ……そんなスペシャルキモチイイコースをルーティーンにしている筋トレ民も多いかと思います。でも、もしかしたらカラダに負担が大きい入り方をしているかもしれません。

お風呂に関わる企画・開発・販売などを行うバスリエ株式会社が、筋トレ後のサウナ利用について気をつけたいポイントを解説しています。

ジム後にサウナを満喫している筋トレ民へ

筋トレとサウナを組み合わせる場合には、以下の注意点に気を付ける必要があります。

筋トレ後にすぐにサウナに入らない

筋トレ後は身体が疲労しているため、まずはスポーツドリンクを摂り、汗を拭き、落ち着くまで時間を置きましょう。深呼吸を行うことで心拍数が安定します。

POINT:筋肉の炎症が起きてしまう場合も
トレーニングによって炎症が起こっている場合は慎重な対応が必要です。関節の痛みや異常な筋肉のダメージを感じる場合、それは炎症の兆候かもしれません。このような状態では、サウナで身体を温めることで炎症が悪化する可能性があります。

一般的に、炎症を起こしている部位には冷やすことで鎮静化させることが推奨されています。炎症が起こっている場合、適切な冷却や保冷パックの使用、休息、痛みを感じる部位への負荷を控えるなどの対策が重要です。

状態によっては、トレーニングとサウナの間に十分な時間(12時間など)を空けることで炎症が落ち着くことがあります。

水分補給を十分に行う

筋トレやサウナによって多くの汗をかくため、水分補給は重要です。筋トレの合間や終了後、サウナの前後を含めて、こまめに水分を摂るようにしましょう。

POINT:いつもより脱水症状を起こしやすい
筋トレ後サウナは、通常よりも負荷がかかりやすく、脱水症状を引きおこしやすい状況。トレーニングで汗をかき、水分量が不足しやすい状況で、強い発汗作用のあるサウナに入るわけですから、当然危険性は高まります。めまいや転倒には気をつけて!

長時間サウナに入らない

長時間のサウナ利用は避けましょう。効果を高めるためには、適切な時間で利用することが重要です。無理な負荷や過度な時間のサウナ利用は、身体に負担をかける可能性があります。

POINT:逆に疲労度が増す場合も
サウナは疲労感を軽減する作用がありますが、筋トレの度合いによっては逆に疲労感が増す場合も。一般的には、ハードな筋トレを行った後は疲労感が増し、軽い筋トレでは疲労感が軽減されるとされています。

筋トレ後は既に身体に疲労がたまっているため、サウナ利用の時間を短くする、温度を調節することで、無理のない範囲で効果的な疲労回復を促すことができます。

飲酒後は避ける

飲酒後のサウナ利用は危険です。既に筋トレやサウナによって水分が不足している状態にお酒を加えることで、脱水症状のリスクが高まります。

筋トレ+サウナで期待できるメリット

これらの注意点を守りながら、筋トレとサウナを組み合わせることで、疲労回復やリラックス効果、筋肥大などの相乗効果を得ることができます。

●疲労回復をサポート

筋トレ後、30分〜1時間後にサウナに入ることで疲労回復効果が期待できる。体温上昇と血行促進により、乳酸分解や筋肉の柔軟性向上が促される。

関連記事:サウナの効果と入り方、守ってほしいマナーとは。日本サウナ学会の医学博士に聞いてみた(前編) 

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