プロテインの選び方。「たんぱく質量・コスパ・おいしい味か」をチェック (3/3)
牛乳でお腹を壊しやすい人はWPI製法を選ぶ
ホエイプロテインを購入する場合に、注目したいのが製法です。特に牛乳などでお腹が緩くなったり痛くなったりする人は、必ず確認しましょう。
牛乳には乳糖と呼ばれる成分が含まれていますが、体質によってこの乳糖を消化することができず、腹痛やお腹の不調の原因になるのです。これを乳糖不耐症と呼びます。
なお、ホエイプロテインは製法によって乳糖の有無に違いがあります。製法には以下の種類があります。
WPC(ホエイプロテインコンセントレート)製法
一般的に安価で販売されているプロテインは、このWPC製法となっています。たんぱく質を抽出する際のろ過精度が低く、乳糖が含まれたままの状態。
一方で、たんぱく質以外の糖質やビタミン、カルシウムなども含まれているのが特徴です。
WPI(ホエイプロテインアイソレート)製法・WPH製法・CFM製法
これらの製法はWPC製法よりも細かくろ過されており、乳糖が除去されています。そのため、乳糖不耐症の人でも安心して飲むことができるでしょう。
WPI製法は高純度のたんぱく質が摂取できる製法で、WPH製法は、半分消化された状態で体内に吸収しやすいように加工されています。また、CFM製法はWPI製法で抽出したたんぱく質に加え、筋肉づくりに効果的な栄養を追加で配合した製法です。
どれも手間がかかっているため、WPC製法よりも若干値段が高い商品が多くなっています。
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プロテインを飲むだけでは筋肉はつかない
プロテインは筋肉づくりに効果的なサプリメントである一方、ただ飲むだけで筋肉はつきません。しっかりトレーニングを行い、適切なたんぱく質を摂取することでこそ効率よく筋肉がついていくのです。
カラダづくりを少しでも効率よく行いたいという方は、ぜひプロテインの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
筆者プロフィール
プロスポーツトレーナー
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師のほか、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。現在、さまざまなメディアで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会(JATI-ATI)の認定トレーニング指導者
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<Text:和田 拓巳>