ヘルス&メンタル
2024年11月23日
夜中に“頻繫に”足がつる…これって病気の前兆?「考えられる病気」とは[医師監修] (2/2)
血管の病気
動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)などの血管の病気が原因で、夜中に足がつることがあります。
血管の病気により、足の動脈が詰まる・細くなるなどが起こると、末梢血管に循環障害が起こり、足がつることがあります。また、足の血管の病気である下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)により、老廃物の多い血液が足の静脈に溜まることも原因として挙げられます。
夜中に足がつる以外の症状
- 手足の冷えやしびれ
- 安静にしていても患部に痛みが生じる
- 小さな傷などをきっかけに、皮膚が壊死する
- 間欠性跛行(かんけつせいはこう)
→長時間歩くと、ふくらはぎなどが痛くなり歩けなくなるが、休むと痛みが無くなり再び歩けるようになる。血管の閉塞が悪化すると、次第に歩ける距離が短くなる
うつ病、自律神経失調症
うつ病や自律神経失調症などの精神的な病気は、交感神経の過度な緊張を引き起こします。その結果、筋肉がけいれんを起こしやすくなり、足がつることがあります。
夜中に足がつる以外の症状
- 気分が落ち込む日が続く
- 何に対しても悲観的で、興味を持てなくなる
- 集中できなくなり、ミスが増える
- イライラしやすくなる
- 食欲が低下する(または急に食欲が増える)
- 体重が減る(または増える)
- 睡眠障害
- 動悸がする など
必ずしも「夜中に足がつる=病気」というわけではありませんが、足がつる以外の症状で思い当たるところがあれば、医師に相談しましょう。
糖尿病の人は、夜中に足がつるって本当?
糖尿病の人は、足がつりやすいと言われています。しかし、明確な理由は分かっていません。
考えられる原因としては、以下のことが挙げられます。
- 高血糖による、体内の電解質バランスの乱れ
- 末梢神経の過剰な興奮
- 血糖値の上昇に伴う、多尿による脱水状態
- 体内が酸性に傾くことによる、乳酸の蓄積
※本記事は夜中に足がつる原因と対処法。病気の前兆って本当?[医師監修]の一部を抜粋し、再編集したものです。
監修者プロフィール
医療法人小田原博信会 理事長
医学博士 岡村 信良
久野銀座クリニック院長。平成18年北里大学・大学院卒。平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに平成20年に入職、その後院長に就任。
<Text:編集部>
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