2024年1月23日
マラソン大会の前日の過ごし方。食事や練習、飲酒していい?【ランナー直伝】 (2/4)
3.大会前日、お酒は飲んでもいい?
お酒もできるだけ控えた方がよいでしょう。
お酒は肝臓に負担をかけます。肝臓には先ほど登場したグリコーゲンが貯蓄されているため、肝臓に負担をかけるとエネルギーをうまく生み出せなくなり、パフォーマンスの低下を招きかねないのです。
お酒を飲む代わりにオススメなのが、体内の水分状態を調整する「ウォーターローディング」です。一度に大量の水分を摂取するのではなく、1日を掛けてこまめに水分を補給してみてください。
暑い時期であれば、これに電解質の補給もプラスするとよいでしょう。本来であれば1か月ほど前から取り組むのが理想ですが、前日でもある程度の効果は期待できます。
4.前日までトレーニングしていいの?
とにかく走力を少しでも上げようと、前日までトレーニングに取り組むランナーは少なくありません。しかし私なら、前日は“できる限り動かない”ことをオススメします。
どのような運動でも、それに応じて身体は疲労します。これを一晩で回復しきれなければ、大会本番を最高のパフォーマンスで走り切ることはできないでしょう。ですから、前日はできるだけ運動せず、疲労を溜めないことに努めてみてください。
むしろストレッチやマッサージ、治療など回復に時間を使うとよいでしょう。ただしマッサージは、やり過ぎると翌日に“揉み返し”が起きる懸念があります。
どうしても走りたい場合は
中には「走っていないと不安でしかたない」という方がいるかもしれません。そういう方は、疲労が残らない程度の運動ならば問題ないでしょう。
2~3kmだけゆっくりジョギングをする、軽いウィンドスプリントを数本だけ行うなど。早めの時間なら、翌日本番までには回復してくれるはずです。
また、これによって自分の調子を確認できれば、翌日に向けたモチベーションを高められるかもしれません。