2021年8月25日

筋トレ民がバナナを食べるメリットとは?管理栄養士に聞いた、糖質と筋肉の関係

 スーパーやコンビニで手ごろな価格で買えることもあって、甘くておいしいバナナは人気のフルーツ。栄養豊富で低カロリーなことから、アスリートやダイエッターが好んで食べるフルーツにもあげられています。

 ところで、筋トレユーザーがバナナを食べるメリットとは、どんなものなのでしょうか。筋肉にいい食材ってホント? 東京慈恵会医科大学付属病院栄養部で管理栄養士を務める赤石定典さんに解説していただきました。

筋トレ民がバナナを食べるメリット

筋グリコーゲンの回復をサポート

「筋トレユーザーがバナナを食べるメリットは、筋トレで失われた筋グリコーゲンの回復にあります。バナナに含まれるビタミンB6は、タンパク質の代謝に必要です」(赤石さん)

質のよい睡眠をサポート

 バナナは100g中15mgのトリプトファンを含有し、セロトニンの材料として必要なトリプトファン、ビタミンB6、炭水化物のすべてを含んで効率的にセロトニンを生成します。

「バナナに含まれるトリプトファンは脳でしあわせホルモンのセロトニンを分泌させ、それが睡眠を促すメラトニンを分泌させる。すなわち、しっかりとトレーニングをしたあとは、質のよい睡眠をしてカラダを回復させる力を秘めている。それには朝食バナナがおすすめです」(赤石さん)

バナナを食べるタイミングはいつがいい?

筋トレ後にすぐ

「運動後に素早く筋肉疲労を回復させるために、ランニング後や筋トレ後にすぐに食べるといいですね。その際にはタンパク質と一緒に摂ると効果的です」(赤石さん)

[監修者プロフィール]
赤石定典(あかいし・さだのり)
管理栄養士。1991年3月、学校法人華学園栄養専門学校を卒業後、4月より東京慈恵会医科大学附属病院栄養部に勤務。管理栄養士として栄養管理や栄養の重要性を広く伝えるために書籍監修、メディア出演にも関わる。

※本記事はMELOSで公開された記事「バナナは毎日食べると太る?筋トレやランニングとの相性は?バナナの栄養素や効果を栄養士にとことん聞いた」を再編集したものです。

<Edit:編集部/Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:Getty Images>