秘密基地感あふれる…!スポーツウエアメーカーのデサントが研究施設をオープン
最新素材の開発・使用などで各社がしのぎを削るスポーツウエア市場。このほど、デサントがスポーツアパレルの研究開発拠点「DESCENTE INNOVATION STUDIO COMPLEX(DISC)」を大阪・茨木市に開設し、7月19日(木)より始動すると発表しました。
世界一、速いウエアを創る
同社は、DISCのコンセプトとして『世界一、速いウエアを創る』を据えています。この『速い』という言葉には、競技で勝つための「スピード」を追求したウエアに加えて、グローバルマーケットで他社に「先駆ける」ウエアを開発する拠点にしたいという想いが込められているそうです。そんなDISCでは、基礎開発、グローバル戦略素材開発、製品開発、品質開発に加えて知財戦略を実行していくとしています。
高機能・高品質な商品をスピーディに開発
なにやら秘密基地感が漂うDISCですが、設備機器についても紹介されています。
まずは、気象条件をコントロールしてウエアが実際に使われる条件を人工的に作り出す「クライマート(人工気象室)」。そして、雨量を均一に降らせることができ、レインウエアやアウトドアウエアの耐水性や仕様の開発などが可能な「人工降雨室」、さらには、全天候型のトラック、型紙作成から縫製まで、サンプル作成の全工程を行う「プロダクションスタジオ」などが、すべてDISC内に設置されます。
さらに、これまで同社大阪オフィス内で行っていた研究開発の機能をさらに強化。 機能の開発、製品化、開発した製品の評価検証といった一連の工程がDISC内ですべて完結できるので、今後は、高機能・高品質な商品をスピード感を持って生み出すことを目指すとしています。
このほか、産学連携や異業種との共同開発の拠点としても活用することで、商品開発力の幅を広げると伝えています。
<Text:辻村>