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ダイナミックな回転から女性らしい振り付けまで。民族舞踊・ウズベキスタンのダンスの魅力とは?

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 皆さんはウズベクダンスをご存知でしょうか? 中央アジアの国、ウズベキスタンの民族舞踊。その昔、中国では胡旋舞(こせんぶ)と呼ばれ、その名の通り、何度も回転するのが特徴です。

 民族系のダンスではベリーダンスやフラダンス、タヒチアンダンスなどの愛好家が多いですが、時には一味違ったダンスに挑戦するのも楽しいもの。今回はその美しき踊りの魅力にクローズアップします。

ウズベキスタンの民族舞踊、ウズベクダンスとは?

 ウズベクダンスは地方により異なり、大きく分けて3つのスタイルがあります。

 優雅で女性らしい動きで魅せる“フェルガナスタイル”。アクティブで力強く、リズミカルな表現が多い“ブハラスタイル”。しなやかに手を動かし、かわいらしくコミカルに踊る“ホレズムスタイル”。プロのダンサーはこの3つのスタイルを主に踊ることが多いようです。

 また、身に着ける衣装もスタイルによって異なります。上の写真の左からフェルガナスタイル、ホレズムスタイル、ブハラスタイルです。踊りに使われる曲は異国情緒にあふれ、歌あり、インスト、テンポが変化するものなどさまざま。その曲の雰囲気に合わせた表現で踊られます。優雅で可愛らしく、そして活発に、女性が持っている魅力を引き出してくれるでしょう。女性らしさを表現できるので、女子力アップにも良さそうですね。

ダイナミックな回転から、女性らしいしなやかな表現まで多彩に

 胡旋舞という呼び名からも想像できるように、ウズベクダンスの特徴はターン(回転)と独特な腕の動きにあります。ウズベキスタンダンスを踊る公演グループ「ウズベギム」代表のダンサーで、講師でもある竹内愛子さんによると、現地のダンサーはターンを中心に練習するそうです。さらに、先に挙げた3つのスタイルによって、踊り方も変化します。

「踊っていて気持ちがいいのは、元気で活発なブハラスタイルですね。身体を後ろに反らせたり、連続でターンしたり、ダイナミックな動きがあるので、踊っていて楽しいです。見ている人を驚かせたりすることもあります」(竹内さん)

 ブハラスタイルはダンサーと観客がともに楽しめる踊りだとか。しなやかで柔らかな表現も良いですが、キレのあるダイナミックな動きにはハッとさせられます。

「なお、ウズベクダンスは男性を挑発するような振りはなく、女性らしさ、元気さ、可愛らしさ、恥じらいなどを表現します」(竹内さん)

 セクシーさで勝負しないのは正統な感じがしますね。細やかで感性豊かな表現が多いので、さまざまな踊りの表情を楽しめそうです。また、踊り手が身に着けている民族衣装も、動きを美しく引き立てています。色鮮やかな柄や刺繍に彩られたドレスなど、気に入った衣装、着替えやすい衣装なら上手く踊れそうです。

「衣装は踊りのスタイルによって違います。ドレスの色は、その都度着たいものや早着替えに都合の良いものを選んでいますね。ウズベクダンスは肌の露出が少ないので、安心して思い切り踊れるところが魅力です。衣装や小物はちょっと重いけど、身に着けていると高貴な気分になれます。肌は隠されていても、動いたときにチラリとのぞく腕や首すじに、女性らしさを感じますね」(竹内さん)

 ベリーダンスとは衣装の方向性が違うので、肌をあまり見せたくない人に好まれそうです。逆に肌が隠れていた方が想像力をかきたてるのでしょうか?

ウズベクダンスの講師に聞いた、ダンスの始め方

 国内ではウズベギムなどが、ダンスのスクールを開いています。ほかにも、ウズベギムはさまざまなイベントでダンスを披露しているので、実際に踊る前に一度足を運んでみるのもよいでしょう。

「イベントではスタイルや内容に合わせて作品を選んでいます。大使館関係のイベントでは伝統的な踊りや有名な踊りを、パーティなどでは明るいものなどです。踊る人のレベルに合わせて動きを変えたり、創作したものを振りつけたりすることもあります。ソロで踊るか、群舞で踊るかは、ショーの構成やスタイルによって決めています」(竹内さん)

 また、最近ではウズベクダンスがスポーツジムのプログラムとして取り入れられているようです。その内容はウズベギムのスクールでも体験できます。

 ちなみに、竹内さんは実際にウズベキスタンでダンスを学んだとのこと。そのキッカケは“肌を露出するダンスに抵抗があった”からだったようです。

「ベリーダンスのように肌を出さずに、女性らしい表現がしたいという気持ちがありまして。いろいろと探しているうちに、ウズベクダンスに出会ったんです。現地でダンスを習うために、ジャパンセンターという機関にも協力していただきましたが、自分でもSNSなどで探しました。そこで偶然出会ったのが、ウズベキスタンでもナンバーワンの素晴らしいダンサーの方だったんです」(竹内さん)

 踊りのスタイル、構成、衣装などによって、さまざまな印象で踊られるウズベクダンス。肌の露出が少ないだけに、気軽に始められるのも大きな魅力ですね。興味のある方はぜひ一度、体験されてみてはいかがでしょうか?

[監修者プロフィール]
竹内愛子(たけうち・あいこ)
ウズベキスタンダンスの講師でダンサー。ウズベクダンスグループ「ウズベギム」代表。ジャズダンスやヒップホップ、ベリーダンスを経て、ウズベクダンスに興味を持つ。ウズベキスタンの舞踊団で研鑽を積み、現地のショーや結婚式、TVなどに出演。ウズベキスタン大使館とタイアップして、都内を中心に多数の公式イベントにも登場している。大阪、京都でウズベクダンスのワークショップも開催
【公式HP】https://www.silkroad-dance.com/

<Text:香城由里/Photo:竹内愛子さん提供>

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