2018年2月9日

平昌五輪は新種目のスノーボード・ビッグエアに注目!人気高まる横乗り系スポーツも要チェックです (2/2)

 どちらもサーフィンにインスパイアされ、陸のサーフィン、雪上のサーフィンとして誕生し発展したスポーツであることは間違いありません。しかし、次第にストリートと雪山で、それぞれのカルチャーとファッションを進化させていきます。また、サーファーがスケートボードを楽しんだように、スケーターもスノーボードでストリートのトリックを雪上に置き換えて楽しむようにもなっていきました。スノーボードの技や競技、専門用語にはスケートボードからきているものも多くあります。

誰もが観て、プレイして楽しめるスポーツ「3S」

 「3S」の日本でのブレイクは、それぞれにサーフィンは1980年代、スノーボードは1990年代にそのライフスタイルとともに一大ブームを巻き起こしました。スケートボードは1970年代の第1次ブームののち来ては去りを繰り返し、今まさに第6次ブームの波がきているのだそうです。これら「3S」のブームを支えてきたのは10~20代の若者たちであり、当時のブームを支えた世代が今、親となりオリンピックをきっかけに子どもと一緒に再びボードスポーツを楽しむ人が増えているといいます。

 サーフィン、スケートボード、スノーボードは、そのファッションやカルチャー、スピリッツにおいてルールに縛られない自由でクールな遊びであることがその原点でした。かつてはスポーツではありえなく、サーファーやスケーター、スノーボーダーたちもアスリートではなくライダーでした。

 しかし、スノーボードがオリンピックで競技としての地位を確立し、スポーツとして進化を遂げたように、2020年の東京オリンピックを境にサーフィン、スケートボードを加えた「3S」は新たな時代を迎えることでしょう。その華麗なトリックで観客を魅了することはもちろん、今、誰もが楽しめるスポーツとしても「3S」の注目度は加速度的に高まっています。

《参考》
・BACK SIDE  http://backside.jp/
・RollingStone http://rollingstonejapan.com/
・J-WAVE NEWS http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2015/11/post-1184.html
・東京都オリンピック・パラリンピック準備局 https://www.2020games.metro.tokyo.jp/

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:Getty Images>

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