2018年7月25日

東京にも大自然があった!ウルトラマラソン「奥多摩周遊エコ・ジャーニー」で出会うオススメスポット(後編) (2/2)

むかしみち&奥多摩湖

  奥多摩駅の近くから伸びる「むかしみち」には、看板の立てられたさまざまなスポットが点在しています。特に目を引いたのは、「3名以上は乗らないで」と書かれた吊り橋。実際に歩いてみると……ものすごく揺れました。

 ときどき顔を見せるのが、昔使われていたと思われる線路跡。なにか物を運ぶのに用いられていたのでしょうか。今もなお、当時のままの姿が残されています。

 そして、木々の合間から見えた奥多摩湖。山の姿を鏡のように映し出しています。観光スポットとして訪れる方は多いですが、こうして見下ろす機会はほとんどありません。とても貴重な絶景ポイントでした。

奥多摩周遊道路

 広大な奥多摩湖を眺めながら、その周辺をしばらく走ります。なにやら湖を渡れる橋のような場所がありました。大会中でなければ間違いなく渡っていますが、残念ながら今回はおあずけです。そのかわり、奥多摩周遊道路で意外な出会いがありました。それは……

 猿! 野生の猿です。ガザガサと木が揺れて「キキーッ」と声が聞こえたと思えば、いきなり猿が現れました。しかも人馴れしているのか、カメラを向けても逃げません。全体で4〜5匹の猿を見かけましたが、野生の猿を見るなんてあまりない体験です。

 最後の絶景スポットが、奥多摩周遊道路の最高地点から少し手前にある「月夜見駐車場」の景色。目の前に連なる山々、なかには山頂部に雲がかかったものもあります。周囲には、車で訪れ、景色を写真におさめている方がたくさんいました。距離としては約65kmの地点。終盤戦に向けて、とてもよいリフレッシュポイントです。

 走り終えてみると、「本当に東京都内なのか?」と疑問を持ってしまうような光景に数多く出会いました。ふと足を止め、疲れた身体を癒やしながら自然に目と耳を傾けてみる。それもまた、本大会の楽しみ方なのかもしれません。

[大会情報]
奥多摩周遊エコ・ジャーニー
http://blog.eco-journey.org/category/996324-1.html

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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