2019年3月11日

なぜ下駄でマラソンを? ギネス世界記録を持つランナー伊達勇人さんが下駄で走り続ける理由 (3/3)

1番の目標は第100回愛媛マラソンと第100回ホノルルマラソンの完走

――ハーフ、フル、ウルトラの3冠を達成したら、次の目標は考えていますか?

3冠を達成しても、県外の大会では下駄+坊ちゃんの仮装で走りたいですね。もっと、いろいろな人に知ってもらいたいので。最終的には47都道府県すべてを走りたいんですが、今はまだ15か所ほど。特に走ってみたいのは、やっぱり東京マラソンです。

――速さの面では、まだまだ自己ベストの更新を目指されていますか?

現在の自己ベストはフルマラソンが2時間55分、100kmマラソンが9時間25分です。これまで記録更新を目指して取り組んできましたが、今シーズンを目処に記録狙いは終わろうかと思っています。私にとって1番の目標が、第100回愛媛マラソンと第100回ホノルルマラソンを完走すること。愛媛マラソンは87歳、ホノルルマラソンは97歳のときに開催されます。それまでずっと走り続けていられるよう、無理せずランニングを続けていきたいですね。

取材翌日に第57回 愛媛マラソンが開催され、筆者も出場してきました。するとレース中盤、坊ちゃんの登場人物・マドンナの仮装をした奥さんと一緒に、楽しそうに走る伊達さんの姿が。走ることを心から楽しんでいるのが伝わってきました。

全国各地のマラソン大会でその姿を見かけた方は、ぜひ「坊ちゃん!」と声を掛けてみてください。きっと笑顔で応えくれるはずです。

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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