好きを仕事に!ピラティス&ヨガのインストラクター資格を目指すには
ダイエットに美容にと、自分磨きをしたいオトナ女子に大人気のヨガ&ピラティス。すでに習い事として楽しんでいる方も多いのでは。長く続けて少しずつ上達してくると、インストラクターになってみたい! と思ったことはありませんか? 今回はそんな方に向けて、ヨガ・ピラティスのインストラクターになる方法を紹介します。
体幹重視のピラティス派。資格をとるには
ピラティスはもともとリハビリを目的としたエクササイズ。解剖学にも基づいていて、インストラクターになるには体の仕組みの正しい知識が必要です。大手のピラティススタジオでは、通常のコースの他にインストラクターを目指すコースが併設されている場合が多いです。インストラクターコースに移るタイミングは個人によって様々のようです。
─国内で2,000人が卒業した養成コースがある
たとえば、世界30か国以上で展開されているピラティス教育団体「BASIピラティス」では、日本国内だけで2,000人以上の卒業生がいる養成コースが開講されています。今、ピラティスに通っているという方は、 まずは習っているインストラクターに相談してみてはいかがでしょうか。
ピラティスの種類は大きく2つに分かれる
ピラティスの指導者の資格を取ろうと思ったら、まずはこの2つのワードをおさえておく必要があります。
マットピラティス
その名の通り、マットを使うピラティスのこと。ピラティススタジオやフィットネスクラブなどで行われているのはこちら。まずはマットピラティスを習得するのが一般的なようです。
マシンピラティス
リフォーマーやチェアなど、ピラティス独自の器具を使って行うマシンピラティス。マシンを使えば年齢や健康状態を問わず、初心者でもピラティスを効果的に行うことができます。
ピラティスの資格一覧
ピラティス講師になるための資格を発行している団体・流派は海外を中心に複数あります。メソッドやアプローチはそれぞれ異なっています。詳細は各クラスのプログラム内容などをチェックしましょう。
zen place pilates by BASI Pilates(旧BASIピラティス)
アメリカ発のBASIピラティスは、世界30ヵ国以上に展開する人気の流派。正確に動き出すフローワークと機能美を重視し、自分の身体を内面から美しくしてくれます。
PHI Pilates(PHIピラティス)
MPT(理学療法修士)とATC(NATA公認アスレチックトレーナー)の資格を持つルビィ氏が創始したPHIピラティス。姿勢矯正において学術的に証明されたプログラムは、トップアスリートから高齢者まで、多彩なアレンジが可能です。
Stott Pilates(ストット・ピラティス)
ジョセフ・ピラティス氏の考えをベースに、解剖学や生体力学の要素を取り込んだ、革新的なメソッドとして発展を続ける世界屈指のピラティスブランドです。ベーシックなプリンシパル(基本原則)に沿ってマットからさまざまなマシンの活用まで、段階的に学ぶことができます。
JAPICA(日本ピラティス指導者協会)
ジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズをベースに、日本人の骨格に合わせたアプローチ法を加えたメソッド。こちらもレベルに応じた技術や知識を習得できる各種コースが用意されています。
FTP Japan
イギリス、ロンドン発祥のFTPピラティス。マットピラティスに特化し、資格取得までの期間が短いことと、受講の費用が安いのが特徴です。
ピラティスのインストラクター資格を取得するまでには、いくつかのルートがあり、期間や料金もさまざま。最短2~3日で取得できるメソッドもあれば、半年かかる団体もあります。また、通学で学ぶのが一般的ですが、通信の講座も開講されています。自分のライフスタイルに合わせて、最適な選択ができるといいですね。
心と体をリンクさせたい!ヨガの資格をとるには
ヨガの資格は「全米ヨガアライアンス」が設立したインストラクター養成スクールで資格を取得するのが一般的。よくインストラクターのプロフィールで「RYT200」と書かれている方がいらっしゃいますが、これは全米ヨガアライアンス協会の認定スクールで200時間トレーニングを受講したという証です。この認定校が各地にあるので、そこに通いながら資格の取得を目指しましょう。
ただし、特殊な流派やホットヨガはまた違った指導内容となります。自分が興味を持った種類の流派や、今通っているスタジオでインストラクターコースがあるならそちらを受講するのも良いでしょう。
料理と一緒に学べるヨガスタジオがある
身体の内面をみつめるヨガだからこそ、食に関しても丁寧に向き合いたいもの。「インスタイル」はヨガと料理の複合スタジオです。全米ヨガアライアンス認定のインストラクター養成講座があるだけでなく、マクロビオティックやビーガンなどの健康志向に応えるお料理講座もあります。
ヨガの資格一覧
全米ヨガアライアンス以外の資格にどんなものがあるか、ご紹介していきます。多くは民間資格ですが、持っていればなかなかの効力がありますので、興味があればぜひ取得を目指してみましょう。
NPO法人 日本YOGA連盟
ヨガ理論、ポーズの基礎から応用までを指導できるようにする技能を学べる養成講座があります。一般的なスタジオレッスンのほか、高齢者向けのヨガまで幅広く対応しています。
一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)
ヨガを学ぶ目的に応じたライセンスを取得できます。試験ではヨガの知識と応用力が審査されます。AJYAライセンスは開業・独立にも活かせるでしょう。
社団法人日本ヨガインストラクター協会
初心者でもヨガの知識と技能を学べるカリキュラムがあります。ピラティスの要素を持つ講義内容もあり、骨格や筋肉を、正しい状態に戻すためのメソッドも学べます。
ヨガの資格もスタジオや専門のスクールで学べる養成講座から自宅で学べる通信講座まで、さまざまなタイプがあります。どのレッスンが自分に向いているかを確認しておきましょう。
実際にインストラクターとして働きたい!
最初はスタジオ専属のインストラクターとして勤務することをおすすめします。せっかく資格を取ったからには、インストラクターとして活躍したいですよね。最初はスタジオ専属のインストラクターとして勤務することをおすすめします。様々な求人があるのでぜひ調べてみてください。
スタジオインストラクターとして経験を積んだら、自分のスタジオを開くことも視野に入れてみては? ヨガとピラティスはマットがあればできるので、自宅に広めのリビングや空いているお部屋があれば、少人数制のプライベートレッスンを開催できるかもしれません。自分のスタジオなら開講時間も自在です。
すっかり身近なエクササイズとして浸透してきているヨガとピラティス。ただ習うだけでは無く、インストラクター資格を目指して続けてみると、身体についてまた違った発見があるかもしれません。最初は誰でも初心者です。いつか素敵な指導者になることを目標に、一歩を踏み出してみませんか?
<Text:編集部>