いざ、世界陸上へ!2020へのカギを見つけてきます│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#30 (1/2)
みなさん、こんにちは! 陸上競技の寺田明日香と申します!
昨年まではラグビー選手だったこともあり、連日、日本で開催されているラグビーW杯を観て興奮しています。そしていつの間にか、私自身の大切な試合もだんだんと近づいてきました。
「12秒97」で走った「富士北麓ワールドトライアル2019」から、早1ヶ月が経とうとしています。あの日、日本記録の更新とともに、ドーハで行われる世界選手権(以下、世界陸上/9月27日〜10月6日)の参加標準記録を突破し、後に世界陸上の日本代表として選出されました。
私の出発も明日(9月30日)に迫り(執筆しているのは9月29日です)、いよいよ! という感じ……は我が家にはありませんが、今回は間近に迫った世界陸上への意気込みや、この1ヶ月をどう過ごしてきたかなどを書いていきたいと思います。
最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!
日本新記録を出した“あの日”からの1ヶ月
9月1日に記録を出してから今日まで、怒涛の日々を過ごしていました。といっても、世界陸上に関連する行事や取材、スポンサー様へのご挨拶まわりなど、うれしい忙しさでした。
さらにアスリート人生で初めて、自分ひとりだけの公開練習(メディアの方、スポンサー企業様だけに公開する練習のことです)も経験しました。公開練習自体は第一次陸上選手期にも経験がありましたが、ほかの選手と合同でやることしかなかったので、集まってくださった方々の視線が自分だけに注がれるという重圧感ある時間は、レースとはまた違った緊張感で、とても貴重な経験になりました。
また、たくさんの方々から連絡をいただき、私以上に喜んでくれている人たちがたくさんいてくれるということを改めて実感し、うれしく思うとともに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
本当にありがとうございます!!
一方で、練習は週3〜4でトレーニングとトラック練習をするというサイクルで、いつも通りの「長い時間をかけて調整はしない」というスタイルでした。そして、「1ヶ月でどこまで足を速くできるか」というテーマのもと、とにかくスプリント練習(走る練習)をしてきました。
ハードル練習はスプリント練習にくらべると相変わらず少なかったかなと思います。ハードリングはこれからの課題ということで……、調整に時間がかかるスプリントの強化を優先しました。
そして出発を目前にし、地道に積み重ねてきたスプリント練習の成果が少しずつ現れてきました。あとは大きな舞台でその力を発揮できるか、ということが今回の大きなポイントです。
日本代表選手の準備とは
今回の世界陸上は、私にとって10年ぶり、2回目となります。10年前に出たときの記憶はほぼないに等しく、出発前の準備が本当に新鮮でした。
追加の代表発表があった数日後、かなり大きな荷物が我が家に届きました。なかを開けてみると、そこには日本代表用のユニフォームやグッズの数々がぎっしりと詰まっていました。