2019年5月15日

“ながらトレーニング”で腹筋を割りたい。「SIXPAD」などEMSトレーニング機器を使ってみた

 スポーツのパフォーマンスを上げるために、もしくは理想の体型になるためには、日々トレーニングを積み重ねることが不可欠。体の各部位ごとに集中的に鍛えるために、トレーニング機器を導入している人も多いのではないでしょうか。

 最近のトレーニング機器は、体の動きに合わせて筋肉への負荷を自動調整したり、スマホアプリと連動したりとめざましい進化を遂げています。スマートな見た目のものが多く、気軽に取り入れられそうなのもGood。そんな「進化系トレーニング機器」。今回は、お腹まわりのトレーニングに最適なEMS運動機器に注目してみました。(記事初出:2017年5月15日)

EMS運動機器とは

 EMSとは、「Electrical Muscle Stimulation(電気筋肉刺激)」の略で、ダイエットやトレーニングを目的とした、筋肉を電気で刺激する器具のこと。通常の筋トレでは鍛えにくいとされるインナーマッスルを鍛える効果もあるそうです。しかも体に貼り付けるだけなので、座りながら、寝転がりながらの“ながら”トレーニングも可能。体を動かすトレーニングと組み合わせて使うと、より効果もアップするとのこと。

 筋トレが趣味な人も、休日は家にこもってパソコンで動画を見まくっている筆者にとっても良いことづくめ。これはぜひ使ってみたい!

話題の「SIXPAD(シックスパッド)」を試してみた

 まずは、クリスティアーノ・ロナウド氏が美しい肉体を存分に見せつつトレーニングに励むCMでおなじみの「SIXPAD(シックスパッド)」シリーズから「SIXPAD Abs Fit」をチョイス。

 主な中身はEMS運動機器「SIXPAD Abs Fit」本体とサポーター、取り扱い説明書のみ。

 すぐにでも始められそうですが、まずは説明書をチェックしましょう。……ふむふむ、どうやら(1)電極部にジェルシートを貼る→(2)コイン電池を入れる→(3)お腹に装着→(4)真ん中の+、−で体感の強さを選択といった4つのステップを踏めばOKとのこと。超簡単!

 機器はなんと約3mmと極薄。やわらかいシリコン素材で作られているので、貼ったときのフィット感も抜群です。

 実際に動かしてみると、ピリピリとした電気刺激が徐々に高まりながらウォームアップからトレーニング、クールダウンと動きが切り替わります。その後、トレーニング終了とともに自動で電源オフ。この間23分です。

 振動のレベルは15段階まで。筆者は6〜8あたりが限界でしたが、腹筋に自信がある人はもっと強くても良いかもしれません。軽くて薄く、服を着てもかさばらないので、仕事中に装着してこっそりトレーニングもできそうです。

<商品データ>
商品名:SIXPAD Abs Fit
価格:〔税込〕25,704円
公式サイト:http://www.mtgec.jp/wellness/sixpad/

いつもの日常がトレーニングに「EMSトレーナー ES-WB61」

 次は発売されたばかり(※2017年5月時点)のPanasonic「EMSトレーナー ES-WB61」です。側腹筋を引き締めてくれるので、ウエストのシェイプアップが期待できます。

 男女問わず使えるシンプルなカラーとデザインがポイント。

 開封してみると、サポーターとコントロールユニット、電極コードが。その他、ジェルパッド、取り扱い説明書などの付属品が入っていました。

 まずは電極コードをサポーターにセットし、パッドを取り付けましょう。不器用な筆者は少々手こずりましたが、手順を踏めば問題なし。

 次に、(1)パッドのフィルムを剥がす→(2)おへそと中心のマークを合わせて巻き、背中でとめる→(3)コントロールユニットをサポーターに取り付ける。これで準備完了です!

 準備できたうれしさからか、若干写真がブレてしまいました。

 「EMSトレーナー ES-WB61」のトレーニングは、お腹に巻くだけの「EMSモード」とウォーキングや通勤と組み合わせた「ハイブリッドEMSモード」の2種類から選択できます。どちらのモードも刺激のレベルは50段階。レベルの幅が広いので、個人のレベルに合わせたトレーニングが望めます。

 「EMSモード」は約3秒間隔で左右同時に電気刺激が入ります。説明書によると“使用中は左右のバランスがとれた姿勢が効果的”とのことなので、遠慮なく座りながらトレーニングに励みましょう。毎日30分続けると良いそうです。

 「ハイブリッドEMSモード」では、さらに運動に合わせて「ツイスト、ウォーク、ラン」からモードを選択します。

 「ツイスト」は、ひねり運動に最適。動きに合わせて伸びている側に電気刺激が入ります。ひねりが甘いと刺激を感じにくくなるようなので、その際はひねる速さや振り幅などを調整してみましょう。

 「ウォーク、ラン」はウォーキングやランニング時に使用。地面に着いた方の足に電気刺激が入ります。余談ですが、機器を試している最中このモードにしたのを忘れてうっかり一歩踏み出したら、体に衝撃が走りました。

 動きに合わせた刺激が入るので、本格的な運動時はもちろん、通勤やちょっとした散歩も良いトレーニングになりそうです。

<商品データ>
商品名:EMSトレーナー ES-WB61
価格:〔税込〕28,950円
公式サイト:http://panasonic.jp/fitness/ems/


 今までのEMS運動機器は、重たい、刺激が強すぎるといったイメージがありましたが、今回試した2点はどちらも軽量で刺激の幅も広く、気軽にトレーニングに取り組めました。いつものトレーニングをより充実させたい方や、“ながら”トレーニングに興味のある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

<Text&Photo:服部桃子(アート・サプライ)>