ヘルス&メンタル
2025年1月25日
寒いとなぜ風邪をひきやすくなるのか?意外と知らない4つの理由 (1/2)
寒い季節になると、風邪をひく人が増えるのはなぜでしょうか。寒さにさらされると体調を崩しやすいとよく言われますが、そのメカニズムについて具体的に考えたことはありますか? この記事では、寒いと風邪をひきやすくなる理由を解説します。さらに、寒さから身を守り、風邪を予防するための具体的な対策も紹介します。
監修は四谷内科・内視鏡クリニックの高木謙太郎先生です。
1. 寒さによる免疫機能の低下
寒い環境では、体温を保持するために血管が収縮し、鼻や喉の粘膜への血流が減少します。これにより、粘膜表面の防御機能(例えば粘液分泌や繊毛運動)が低下します。免疫細胞の活動も弱まり、ウイルスが侵入しやすくなります。
ただし、風邪やインフルエンザを引き起こす直接の原因はウイルス感染です。寒さそのものが病気を引き起こすわけではなく、寒冷環境が感染しやすい状態を作り出していると考えられます。
2. 乾燥によるウイルスの活性化
冬は湿度が低くなるため、ウイルスが空気中で生存しやすくなります。とくにインフルエンザウイルスは乾燥した環境で感染力が高まります。
また、乾燥した空気は粘膜を弱らせ、防御力を低下させます。
3. 人との接触が増えるため
寒い時期には屋内で過ごす時間が増え、密閉された空間での人との接触が多くなります。これにより、飛沫感染や接触感染のリスクが高まります。
職場や学校などでは注意が必要です。
4. 寒さによるストレス
寒さは体にストレスを与え、ストレスホルモンであるコルチゾールが増加することがあります。コルチゾールは一時的に免疫機能を抑えるため、感染しやすくなる可能性があります。
次:風邪を防ぐために意識したい風邪対策
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