ウェルネスフード
2025年10月23日

干し柿にはどんな栄養がある?毎日食べるメリットと、食べ過ぎのデメリット (1/4)

秋から冬にかけて、スーパーや道の駅でよく見かける「干し柿」。素朴な甘さに、どこかホッとする方も多いのではないでしょうか。

この干し柿、食物繊維やミネラル、抗酸化物質など、健康に役立つ栄養がギュッと詰まった“天然の栄養補給食”とも言える存在です。

その一方で、「体に良さそうだから」と毎日たくさん食べていると、思わぬ落とし穴があることも……。金沢駅前内科・糖尿病クリニック院長の小倉慶雄先生監修のもと、お届けします。

干し柿はどんな効果がある?

干し柿は、秋から冬にかけて楽しめる自然食品のひとつ。甘くてやさしい味わいが魅力ですが、栄養もしっかり詰まっており、体にうれしい効果がたくさんあります。ここでは、干し柿の代表的な栄養と、その働きについて紹介します。

食物繊維が豊富で、腸内環境を整える

干し柿には食物繊維が多く含まれています。とくに不溶性食物繊維が豊富で、腸の動きをサポートし、便通の改善に役立ちます。便秘が気になる方にとっては、自然なサポート食品といえるでしょう。

抗酸化成分で老化や生活習慣病の予防に

干し柿には、βカロテンやビタミンC、ポリフェノールなどの抗酸化成分が含まれています。これらの栄養素は、体の酸化を防ぎ、細胞の老化を抑える働きがあるといわれています。

肌の調子を整えたり、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも期待できます。

カリウムがむくみや高血圧対策に

カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあります。これにより、むくみの軽減や血圧の安定につながります。外食が多くて塩分をとりすぎやすい人にも適しています。

エネルギー補給に便利な自然の甘味

干し柿は糖質が豊富で、手軽にエネルギーを補給できる食品です。ランニングやトレーニング前後の軽食にも向いており、動く前に少量をとることで、パフォーマンスの維持にも役立ちます。

毎日柿を食べるとどんな効果があるの?実はスゴい「柿」の栄養効能【とことん深掘り】

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