ソフトバレーもオススメ。“ママさんバレー”をはじめてみる!? (1/2)
ちょっと懐かしい響きのママさんバレー。「昔、うちの母親がやってた!」という方や、「今どき、まだママさんバレーってあるの?」という方もいるかもしれませんね。
現在、ママさんバレーの全国の競技人口は10万人ともいわれています。1979年設立の一般社団法人全国ママさんバレーボール連盟(2010年に全国家庭婦人バレーボール連盟より改称)主催の全国大会や年齢別制限による大会(50歳以上と60歳以上)も毎年開催されています。
「コンビニのない地域はあっても、ママさんバレーのない地域は存在しない」とまでいわれるほど日本に定着し、全国各地で親しまれているママさんバレー。そこで、ママさんバレーのあれこれをちょっと調べてみました。すると古くて新しい今の“ママさんバレー”のカタチが見えてきました!
ママさんバレーは日本独自のスポーツ文化
1964年の東京オリンピックで初めてバレーボールが正式種目として加えられ、日本の女子バレーボールチーム“東洋の魔女”が金メダルを獲得しました。日本対強豪ソ連の決勝戦を中継したテレビ視聴率が90%(各局合計)以上を記録したほど、日本中の国民が注目。これにより国内のバレーボール人気は全国的に一気に高まりました。そして、これを受けて設立されたのが「ママさんバレー」だったのです。
その後、「ママさんバレー」は1970年代の高度経済成長期に経済的にも豊かになり、家電の普及とともに時間的余裕ができた主婦の間に一気に広がりました。この家庭の主婦を中心とした地域スポーツ・コミュニティのあり方は世界中を見てもあまり例がなく、またおもに9人制でのバレーボールチームも、6人制が国際基準となっている中で日本独自のスポーツ文化となっています。
また、女性が、とくに家庭の主婦が単独で外に出てスポーツをするといったママさんバレーの誕生はその時代背景から当初、女性解放の動きのひとつとしての側面も持っていました。「バレーボール、かっこいい!」「楽しい!」だけじゃない、当時の女性の覚悟と努力が「ママさんバレー」の歴史に刻まれていたのですね。
ママさんだけじゃない!? ママさんバレーの多彩なカタチ
ママさんバレーが全国的に普及した要因に、小・中学校のPTAや地域の主婦たちをベースとした勧誘でチームづくりがされたことにありました。今でも子どもの学校のママ友に誘われてはじめたという方も多いと思います。
しかし、今ではママさんのみならず老若男女を問わず参加OKな地域のバレーボールチームも数多く存在します。「ママさんバレー」というコトバは残されているものの男性もOK、年齢も問わないなど、地域のサークル的なバレーボールチームとなっていたり、ママさんとは逆に「パパさんバレー」のチームも誕生しています。
また、バレーボールの種類も多彩で、ママさんバレー普及当時からの9人制や世界スタンダードの6人制のほか、80年代後半に誕生し世代を問わず楽しめる4人制のソフトバレーボール(通称“ソフトバレー”)、男女3:3で1チームの混合バレー、地域によってはビーチバレーもママさんバレーの仲間入りを果たしています。
今やママさんバレーは地域の生涯スポーツとしても機能し、自分に合ったタイプのバレーを選んで楽しめるスポーツとして、人気もジワジワと上昇中。それが現代の「ママさんバレー」の新しいカタチとなっているようです。
これからはじめるならかなりオススメ! ソフトバレーって知ってる?
部活動でバレーボールをやっていたという方以外でも、学生時代に体育の授業でバレーボールを経験している人がほとんどだと思います。そのバレーボールのルールはほぼそのままに、チーム人数とボールが大きく違う「ソフトバレーボール」(通称ソフトバレー)は知らないっていう人は多いのではないでしょうか。1998年に小学校の選択制教材として採用され、2011年から必修科目になったので、今の10代後半の世代やその保護者の方ならよくご存知かもしれませんね。