日焼け止めだけでは足りない?紫外線ダメージにビタミンCが必要な理由 (1/2)
紫外線対策といえば日焼け止めが常識ですが、近年の研究では紫外線による「光老化」は、肌老化の原因のひとつとして大きく関与すると考えられています。
紫外線は完全には遮断できず、侵入した光によって発生する活性酸素は真皮にまで影響し、シミだけでなくハリ低下によるたるみや小ジワの進行にも関わります。
ビタミンC研究に携わり、自身も被験者として研究に参加した経験を持つ、近畿大学非常勤講師・農学博士の大貫宏一郎氏監修のもと、ビタミンCの役割や日焼け止めだけでは補いきれない理由について解説します。
紫外線による肌老化「光老化」とは
紫外線は日焼けだけでなく、肌老化にも関わることが知られています。紫外線による老化現象は「光老化」と呼ばれ、シミやシワ、たるみの原因になります。
紫外線が引き起こす光老化

紫外線にさらされることで皮膚がダメージを受け、シミやシワ、たるみなどの老化現象が進む状態は「光老化」と呼ばれます。
紫外線による刺激をきっかけに発生する活性酸素や炎症などが関与すると考えられ、日常的に紫外線を浴びることで、気づかないうちに肌ダメージが蓄積していく可能性があります。
紫外線UVAとUVBの違い

紫外線には主にUVAとUVBがあります。UVAは波長が長く真皮まで到達することが知られており、UVBは肌表面で炎症を起こし赤くなる日焼けの原因になります。
UVAによるダメージは、真皮にコラーゲンやエラスチンが存在するため、ハリ低下や小ジワなどの肌老化に関与すると考えられています。
このように紫外線による肌ダメージは、活性酸素の発生、メラニン生成、炎症反応など複数のメカニズムが関係していると考えられています。
紫外線ダメージにはやっぱりビタミンCが効果的?
紫外線による肌ダメージの対策として、ビタミンCの働きが注目されています。光老化との関係から、ビタミンCの役割を紹介します。
光老化とビタミンCの関係
光老化はビタミンCのみで完全に予防や回復をするわけではないですが、一定の役割があるという研究がいくつか出されています。
ビタミンCは予防と回復、どちらに効く?
ビタミンCは予防と回復の両方に働くと言われています。

シミやそばかす、くすみの原因となる「メラニン」は、チロシナーゼという酵素の働きによって作られます。ビタミンCには、このチロシナーゼの働きを抑える作用があるとされています。
さらにビタミンCには、すでに生成されたメラニンを還元(酸化とは逆の反応)する働きもあります。メラニンの色を薄くする方向に働くため、シミの予防だけでなく、できてしまったメラニンへのケアにも関与すると考えられています。
また、紫外線ダメージはメラニン生成だけでなく、活性酸素の発生による酸化ストレスの影響もあります。
UVAによる真皮ダメージにビタミンCは効く?
UVAは波長が長く、肌の奥にある真皮まで到達する紫外線です。真皮にはコラーゲンやエラスチンが存在するため、UVAによるダメージはシワやたるみなどの肌老化に関与すると考えられています。
このような紫外線による酸化ダメージの対策としてビタミンCが注目されています。ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、紫外線によって発生する活性酸素を除去する働きがあります。

活性酸素は炎症や細胞ダメージの原因となるため、抗酸化作用は紫外線による肌ダメージの抑制につながると考えられています。
またビタミンCはコラーゲン合成に必須の栄養素でもあり、紫外線ダメージを受けた皮膚の修復や肌のハリを保つ働きにも関与します。
このように紫外線による肌ダメージは、メラニン生成、活性酸素の発生、炎症反応など複数のメカニズムが関係していると考えられています。
| 紫外線の影響 | 主な結果 | 関与するもの |
|---|---|---|
| メラニン生成 | シミ・そばかす | チロシナーゼ |
| 活性酸素(酸化ストレス) | シワ・たるみ・シミ | コラーゲン分解、メラニン生成促進 |
| 炎症反応 | 赤み・色素沈着 | UVBダメージ |
朝のビタミンCは日焼けする?のウソ
「ビタミンCを朝に摂ると日焼けしやすくなる」という話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、一般的な食事やスキンケアでビタミンCを取り入れることが、紫外線による日焼けを直接促進するという科学的根拠は確認されていません。
この誤解の背景には、ビタミンCが含まれるレモン、グレープフルーツなどに入るソラレンという成分によるものと考えられます。ソラレンは光感受性物質で紫外線の影響を高める可能性がありますが、ビタミンCとは異なる物質で、日焼けするのは全くの誤解です。
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緊張やストレス時は「ビタミンC」を摂るといい理由







