ヘルス&メンタル
2026年3月16日

「お母さん大好き!」母親っ子になってしまう“4つの理由”とは

前半では父親が嫌われやすい理由についてお届けしました。一方で、母親に対しては好意的な感情を持ちやすいのはなぜでしょうか。そこには、いくつかの心理的な要因があります。

引き続き、心療内科を併設し、自身も父親として日々子どもと接している、なかざわ腎泌尿器科クリニック院長・中澤佑介先生監修の記事より一部抜粋してお届けします。

「父が嫌い、でも母は好き」なぜ?考えられる理由とは[医師監修]

母親はなぜ好かれやすい?  "味方"と感じやすい心理とは

1.日常的に関わりが多いため愛着が湧きやすい

多くの家庭では、子どもの日常生活により深く関わっているのは母親です。食事の準備、学校の送り迎え、体調が悪いときの看病、悩みを聞いてくれる存在など。こうした日々の関わりの積み重ねが、愛着や信頼感を育みます。

単純に「一緒に過ごした時間が長い」ということが、関係性に大きな影響を与えるのです。

2.共感してくれる存在だった

母親は、子どもの感情に寄り添う役割を担うことが多い傾向にあります。「大変だったね」「つらかったね」と共感してもらえた経験は、「この人は自分の味方だ」という感覚を生み出します。

一方、父親は問題解決型のコミュニケーションをとりがちで、「そんなことで泣くな」「こうすればいい」といった反応になることがあります。

共感を求めている子どもにとって、これは「わかってもらえない」という体験になります。

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3.家庭における「緩衝材」としての役割も

父親が厳しい家庭では、母親が緩衝材の役割を果たしていることがあります。

「お父さんは怒っているけれど、本当はあなたのことを心配しているの」「お父さんには私から言っておくね」など。こうした母親の存在が、子どもにとっての安全基地になるのです。

父親の厳しさから守ってくれた存在として、母親への信頼が深まる一方、父親への距離感はより広がることになります。

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4.同性・異性の違いも関係している可能性

同性の親と異性の親で、関係性の築き方に違いが出やすいことがあります。とくに娘と父親の場合、思春期以降に距離が生まれやすい傾向が見られます。

また、息子と父親の場合も、競争意識やライバル関係が生じることがあり、それが「嫌い」という感情につながることがあります。

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「父が嫌い、でも母は好き」こんな家庭には"共通パターン"がある

父親と母親で関係性に大きな差が出る家庭には、いくつかの共通したパターンが見られます。

パターン1 父親が「外」、母親が「内」という役割分担

父親は仕事で家庭を経済的に支え、母親が家事・育児を担うなど。こうした伝統的な役割分担の家庭では、父親と子どもの接点が物理的に少なくなります。

父親は「稼いで家族を養っている」という自負がある一方、子どもにとっては「いつもいない人」「たまに帰ってきて口うるさいことを言う人」という印象になりがちです。

パターン2 母親が子どもの「味方」になりすぎる

母親が子どもに過度に寄り添い、父親を「共通の敵」のように位置づけてしまうケースがあります。

「お父さんには内緒ね」「お父さんは厳しいから」など。こうした言葉が、無意識のうちに父親を遠ざける効果を持つことがあります。

母親としては子どもを守っているつもりでも、結果として父子関係を難しくしていることがあるのです。

パターン3 父親がコミュニケーションを母親に任せている

「子どものことは母親に任せている」というスタンスの父親もいます。進路の相談も、悩み事も、すべて母親を通して行う。父親と直接話す機会がなければ、関係性は育ちようがありません。

子どもからすれば、「自分に関心がないんだ」と感じてしまうのも無理はありません。

パターン4 両親の仲が悪い

両親の仲が悪い場合、子どもはどちらかの「味方」につきやすくなります。

母親が父親の愚痴をこぼしていたり、父親から傷つけられている様子を見ていたりすると、子どもは母親の側につくことが多いです。

この場合、父親への嫌悪感は「母を守りたい」という感情から来ていることがあります。

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パターン5 父親自身が親との関係に問題を抱えている

父親自身が健全な親子関係を経験していない場合、子どもとどう接していいかわからないことがあります。

愛情表現の仕方がわからない、距離の取り方がわからないなど。その不器用さが、子どもには「冷たい」「怖い」と映ることがあります。

監修者プロフィール

なかざわ腎泌尿器科クリニック
院長 中澤佑介

なかざわ腎泌尿器科クリニック 院長 中澤 佑介金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2024年9月、JR金沢駅前に金沢駅前内科・糖尿病クリニックを開設。2026年4月、金沢市玉鉾に心療内科・ペインクリニックを開設予定。

<Edit:編集部>