東京マラソン2020、一般ランナーの出場は中止に。来年出走可能も返金なし、新型コロナウイルスの感染拡大
一般財団法人東京マラソン財団は2月17日、「東京マラソン2020」について、一般参加者の出場を取りやめ、エリートランナーおよび車いすエリートの部のみ開催すると発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた決定
同財団は今回の決定について、「感染症対策等の準備を進めておりましたが、東京都内において複数の感染者が確認される中、多くの一般ランナーが参加する本大会を実施することは困難であるとの結論に達しました」と説明しています。
また、一般ランナーについて、以下の措置を発表しています。
《措置内容》
・今回限りの措置として、翌年の東京マラソン2021に出走することを可能とします。
・東京マラソン2021にエントリーする場合には、別途参加料の入金が必要となります。
東京マラソン2020の参加料及びチャリティ寄付金は返金いたしません(募集要項のエントリー規約に基づきます)。
・東京マラソン2020シグネチャーTシャツ購入者には、2020大会終了後Tシャツを発送いたします。
感染症とは、言わずもがな「新型コロナウイルス」のこと。一部では、感染経路不明の患者も出るなど、新たなフェーズに入っているとの報も聞かれますが、多数の出場者が集まるイベントは、一歩間違えば集団感染の可能性もあるだけに、今回の決定はやむを得ないと言えるでしょう。
なお、今回の決定に伴い、2月29日(土)に予定されていた前夜祭などについても中止となります。
◆中止となるイベント
【2020年2月27日(木)、28日(金)、29日(土)】
・東京マラソン2020ランナー受付/東京マラソンEXPO 2020
【2020年2月29日(土)】
・東京マラソンファミリーラン2020
・東京マラソンフレンドシップラン2020
・東京マラソン1マイルズ2020
・東京マラソンウィーク2020オフィシャルイベント
~フィニッシュエリアを見に行こう!丸の内仲通りイベント~
東京オリンピック代表、最後の1人は?
残念ながら、一般参加者の出場が取りやめになってしまった東京マラソン2020ですが、気持ちを切り替えて、豪華なエリートランナーたちの快走に目を向けることにしましょう!
今大会は、東京五輪代表の残り1枠を争う「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジ」を兼ねています。大迫傑選手と設楽悠太選手の新旧日本記録保持者による同級生対決は大きな見どころとなりそうです。そのほかにも、高いポテンシャルを持つ佐藤悠基選手(日清食品グループ)や、村山謙太選手(旭化成)、神野大地選手(セルソース)らの走りにも注目です。
東京マラソン2020は、3月1日(日)開催です。
<Text:辻村>