日焼け止めだけでは足りない?紫外線ダメージにビタミンCが必要な理由 (2/2)
ビタミンCはいつ摂る・塗ると効果的?
紫外線対策としてビタミンCを取り入れる場合、摂取するタイミングやスキンケアの順番が気になる人もいるかでしょう。内側からの摂取と外側からのスキンケアでは、取り入れ方のポイントが異なります。
食事やサプリメントは日常的に摂取する
ビタミンCは水溶性ビタミンで体内に蓄積しにくい特徴があります。摂取後に比較的早く体外へ排出されるため、1度に大量に摂るよりも日常的に摂取することが推奨されています。
食事やサプリメントで継続的に取り入れることが、体内のビタミンCを保つ方法です。
ビタミンC美容液は朝のスキンケアで使用
ビタミンC配合の美容液は、朝のスキンケアで使用して大丈夫です。朝に塗ることで日焼けしやすくなるという科学的根拠はありません。
洗顔後、化粧水で肌を整えたあとに美容液を使用し、十分になじませてから日焼け止めを重ねましょう。
ビタミンCは1回どれくらい・1日何回摂取が目安?
ビタミンCは水溶性ビタミンで体内に蓄積されにくく、摂取しても時間とともに体外へ排出される特徴があります。そのため、1度に大量に摂るよりも複数回に分けて摂取する方法がすすめられています。
健康維持を目的とする場合、1日の摂取量は100〜200mg程度が目安とされています。野菜や果物を日常的に摂取することで比較的補いやすい量です。
一方で、抗酸化作用や美容目的で摂取する場合は、500〜1000mg程度が目安とされることもあります。
ただし、ビタミンCは一度に多く摂取しても吸収率が低下する傾向があるため、食事と合わせて複数回に分けて取り入れる方法が望ましいとされています。
参考文献:厚生労働省5. 2. 9.ビタミン C(PDF)
ビタミンCの吸収率は?
研究では、30〜180mg程度のビタミンCは約70〜90%が吸収される一方、1,000mg以上の高用量では吸収率が50%以下になる可能性があることが報告されています。
摂取量が増えるほど吸収率は下がりますが、吸収される総量自体は増えるとされています。
参考文献
Levine M et al.Vitamin C pharmacokinetics in healthy volunteers.PNAS, 1996.
ビタミンC摂りすぎるとどうなる?
ビタミンCは水溶性ビタミンで、余剰分は尿として排出されるため、通常の食事やサプリメントの範囲であれば過剰摂取による健康被害は起こりにくいとされています。
ただし、一度に大量のビタミンCを摂取した場合、体質によっては下痢や腹痛などの消化器症状が起こることがあります。また、代謝産物であるシュウ酸の増加により、尿路結石のリスクが指摘されることもあります。
サプリメントを利用する場合は、製品の摂取目安量を参考にしながら、過剰摂取にならないよう注意することが大切です。
紫外線対策は日焼け止めだけでは不十分
紫外線対策では日焼け止めが基本ですが、それだけで紫外線ダメージを完全に防ぐことは難しいです。
日焼け止めのSPF値は人工光源など限られた条件で測定された指標であり、実際の屋外環境を完全に再現しているわけではありません。
直射日光の中で長時間活動したり、水に入ったりする状況では、日焼け止めの効果が低下する可能性があります。

紫外線対策では日焼け止めの使用に加えて、次のような対策を組み合わせることが重要とされています。
・肌を覆う衣類を着用する
・帽子や日傘を利用する
・日陰を活用する
汗や水によって日焼け止めが流れる可能性もあるため、こまめな塗り直しも必要です。紫外線対策は1つの方法に頼るのではなく、複数の対策を組み合わせることで効果を高めることができます。
ビタミンC以外も摂ると効果的?
紫外線による肌ダメージの対策では、ビタミンCだけでなく複数の抗酸化物質をバランスよく取り入れることが効果的です。
光老化に有効な成分
| 成分 | 主な働き | 特徴 |
|---|---|---|
| ビタミンC | 抗酸化作用、メラニン生成抑制、コラーゲン合成 | 紫外線による活性酸素を抑える |
| ビタミンE | 抗酸化作用 | 脂溶性で細胞膜の酸化を防ぐ |
| カロテノイド | 抗酸化作用 | βカロテンやリコピンなど |
| ポリフェノール | 抗酸化作用 | 紫外線による酸化ストレスに関与 |
| ナイアシンアミド | メラニン輸送抑制 | 美白成分として化粧品に使用 |
ビタミンCは水溶性の物質で体内を循環しやすい一方、体外へ排出されやすい特徴があります。
ビタミンEは脂溶性ビタミンで、脂肪組織などに溶け込む形で体内にとどまりやすい性質があります。
また、カロテノイドやポリフェノールなどにも抗酸化作用が知られています。
水溶性のビタミンC、脂溶性のビタミンE、カロテノイドやポリフェノールなど、それぞれ性質の異なる抗酸化物質をバランスよく摂取することで、紫外線ダメージへの対策につながると考えられています。
監修者プロフィール
株式会社ユーザーライフサイエンス
取締役会長 大貫 宏一郎先生
京都大学にて博士号を取得し、製薬会社、医学部、管理栄養養成大学などで研究者・教育者を経て、現在は、食品機能学研究に従事。食品機能学とは、食品の効果を研究する学問。メタボ等の内科学、認知機能やメンタル等の脳神経科学を中心としつつ幅広い研究を実施。食品だけでなくアロマや健康商材全般にも関与。
保有資格・所属学会
・日本香辛料研究会 役員
・上級個人情報保護士
・第二種電気工事士
・ブラジリアン柔術 青帯
<Edit:編集部>
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