2017年12月13日

北島康介オリジナルプログラムをキッズが体験!キタジマアクアティクス主催のスペシャル水泳教室レポ

 11月23日、日本大学スポーツ科学部三軒茶屋キャンパスにて、オリンピック競泳平泳ぎで2冠2連覇を達成した北島康介さんが設立した水泳教室「KITAJIMAQUATICS(キタジマアクアティクス)」によるスペシャル水泳教室が開催されました。

 「まずは泳げるようになりたい」、「もっと速く泳げるようになりたい」と、初心者からすでに泳げる子までさまざまなレベルの子どもが集まり、元競泳日本代表の細川大輔さんを中心とした一流スイマーのインストラクターから、北島さんが現役時代に実践していたトレーニング方法を含むオリジナルプログラムを習えるスペシャルな内容。すべてのレッスンが満員御礼で大盛況のうちに終了した水泳教室の様子をレポートします!

風船を使ったオリジナルレッスン

 当日は、初心者と25m以上泳げるキッズとでレーンごとに分かれてレッスンが始まりました。プールサイドでウォームアップをした後、水の中に入ります。プール内は暖房が入っているとはいえ、水中はやっぱり冷たい! 体をうまく動かせない子どもたちに、インストラクターが小さい風船を配ります。

 これを両手で持って手を前に伸ばし、風船を少し沈めるように意識しながら泳ぐことで体も温まり、お腹に力を入れながら泳ぐ練習にもなるとのこと。初心者は泳ぐ際どうしても下半身が下がり気味なので、浮かせる感覚も掴めるそうです。

 25m泳げるクラスでは、ビート板を使って泳いでいます。「頭をあげない!」「バランスとって」とインストラクターが積極的に声をかけていました。子どもたちも、インストラクターの教えをよく聞いて頑張っています。

 一方、初心者のコースではクロールを泳ぐときのコツを解説しています。「クロールで泳ぐとき、息継ぎ以外は下を向くのが正しいと思う? それとも横向きで泳ぐのが正しいかな?」と、まずは子どもたちに優しく問いかけます。子どもたちはしばらくもじもじとしていましたが、インストラクターが急かすことなく答えを待ってくれているので、やがて「下向き?」と自ら発言することができました。「正解!」と笑顔で応えるインストラクター。子どもたちが積極的に参加できる空気を見事に作り出しています。

 25m泳げる子どもたちのコースでも、風船を使ったレッスンが始まりました。まずは、インストラクターがお手本を披露。手をまっすぐ伸ばし、ボールに体全体をのせるような感覚で泳ぐことで、クロールの際に重要な「水をつかむ感覚」が養えるそうです。

 体重をのせるのはなかなか難しいようで、風船がツルッと手から滑ってしまう子もいました。

 そんな時も、インストラクターがフォローしながら正しい泳ぎ方を教えていきます。その後もインストラクターが見本を見せてから子どもたちに指導。お手本を見せてもらうことで、子どもたちも正しい泳ぎ方のイメージがつきやすいようです。

 今回のイベントは、1レーンごとにインストラクターが1〜2人ついていたので、子どもたちも丁寧かつ充実のレッスンを受けることができました。

 ……と、しばらくするとスペシャルゲストで北島康介さんが登場!

▲北島康介さんと細川大輔さん

 私服での登場だったため、最初は「あれ?本物?」となっていた会場も、北島さんと分かったあとはザワザワ……。現れた北島さんはプールサイドから、真剣な眼差しで今日のプログラムとレッスンの様子をチェックしていました。

 やがて1時間のレッスンが終了し、最後に全員で挨拶。プールサイドに上がった子どもたちは北島さんから、「これからも水泳を頑張って!」と激励の言葉をもらいました。

 その後、北島康介さんとのふれあいタイムへ突入。握手をしたり、お話したりと和気あいあいとした時間を過ごしていました。

 レッスンを受けた子どもたちは、普段とは違う水泳の練習方法を学んだことで、泳ぐことの魅力に改めて気づいたのではないでしょうか。本物の北島さんとふれあうという貴重な経験とともに、新たな技術を学んだ子どもたちは、レッスンが始まる前と比べてどこか堂々としていました。

・KITAJIMAQUATICS
http://www.kitajimaquatics.com/

<Text:服部桃子(アート・サプライ)/Photo:有坂政晴(STUH)>