2017年6月9日

全5ゾーンのトランポリン!? 子どもがポンポン跳ねて強くなる「TONDEMI」へGO

 家族みんなで思いっきり体を動かせて、天候も気にせずさまざまな遊具を楽しめる。そんな屋内アスレチック「SPACE ATHLETIC TONDEMI(スペースアスレチックトンデミ/以下、トンデミ)」が、千葉市のイオンモール幕張新都心に2017年4月21日にオープンし、注目を集めています。 

 施設は約480坪の敷地内に、複数のアスレチックエリアが設けられています。中でも約200坪と国内最大級(同社調べ)の規模を誇るトランポリンエリアは必見。最近は、特別な技術を要せず、全身を使った運動が気軽にできるとして、トランポリンが注目を集めています。その魅力を体験すべく、筆者もトンデミに行ってきました!

トランポリンで普段はできない跳躍体験を!

 トンデミのテーマは、「新奇性のある遊びを集めた“体汗”エンターテインメントセンター」。施設内には、子どもも大人も一緒になっていい汗をかけるアクティビティが満載です。そんな中で、店舗実施の利用者アンケートにおいても、特に人気の声を集めているのがトランポリンエリア。同エリアは、5つのゾーンに分かれています。

 跳躍をオーソドックスに楽しめるのが「フリーゾーン」です。“着地するときの軸足がブレることなく、まっすぐに高く跳ぶ”というのがトランポリンの基本。まずはこのゾーンで、基本をおさえる練習をしておきましょう。安全性を考慮し、スタッフが見守る中、1人が1つの区画を使用することになっています。 

 トランポリンは足腰のバネを利用しながら、全身を跳躍させる運動。これって、普段はあまりしない動きですよね? なので、子どもであれば15分、大人であれば5分ほどやればちょっと休憩したくなるような、ほどよい疲労感を得られます。運動慣れしている利用者からも、“いつもは使わない筋肉を使っているような気がする!”と、驚きの声が上がっているのだとか。

 さらに、用意されているなわとびを併用して跳ぶのもオススメです。普段のなわとびとは一味違う、高いジャンプとフワ~ッとした浮遊感を楽しめます。ここで、体操経験を持つスタッフの明名寿治さんが、綺麗な跳び方を披露してくれました! 

 明名さんはさらりとやってのけていましたが、体の軸をまっすぐ保って(しかもなわとびで!)跳び続けるというのは、トランポリン経験の少ない筆者にとっては至難の業でした。体幹が鍛えられるそうで、こうした運動を子どもの頃から続けさせるのもよいかもしれません。 

トランポリン+球技で新スポーツ体験! 

 続いて、跳びながらドッジボールを楽しめる「ドッジゾーン」へ。ボールは当たっても痛くない柔らかな素材でできています。こちらも1人1区画を守れば、ほかのファミリーやグループをまじえてプレイしてもOK。知らない子ども同士でコミュニケーションが生まれることもよくあるようです。

 相手の動きに常に意識を向けながら、ボールを投げる、よける、といった動作が必要になるドッジボール。シンプルにトランポリンを跳んでいる時よりも、全身をさらに俊敏かつ躍動的に動かしていることが実感できて、終わった後は汗だくになること必至です。

 利用者の中には、漫画などでよく見る“三角跳び”(壁面を蹴る跳び方)を繰り出すツワモノもいるとか。こうした遊びから離れて久しい大人も、子どもたちの元気な姿を目にすれば、童心に帰ってプレイに熱中してしまうかも! 

 一方、バスケ好きには、いえ、バスケと縁遠い人もぜひ試してほしい! そんなエリアが「ダンクゾーン」。トランポリンを使って、ダンクシュートを颯爽とキメることができます。

 ダンクシュートといえば、高身長のプロ選手のみにできる特別なワザ……というイメージが強くあります。しかし、トランポリンのジャンプを利用すれば、背が伸び悩んでいる子どもや、女性にだってダンクシュートが可能に! ジャンプのタイミングとゴールの位置をうまくはかれば、すぐにゴールに手をかけられるようになりますよ。

 ダンクシュートが決められるようになると、次は助走の歩数や手をかける角度を変えたり、ジャンプの高低を調整してみたり……と、応用を楽しみたくなります。ここで感覚を掴めば、実際のコートでダンクシュートをキメられる日もそう遠くないかも? 

ジャンプピットとゲームは子どもに大人気 

 トランポリン初体験の子どもや、飛び込み運動を強化したい人にオススメなのが「ジャンプピット」。敷き詰められたウレタン素材に向かって、安全に飛び込み練習ができます。

 ある子どもはためらいもなく跳んだかと思えば、勢いよくウレタン素材へと体ごと着地していました。しっかりと弾む同施設のトランポリンであれば、比較的体重が軽めの子どもでも十分な跳躍を楽しめるようです。ジャンプの感覚と着地した時の柔らかな感触にハマッたのか、その子どもはすすんで飛び込み練習を繰り返していました。安全性の保たれたピットなら安心して利用できますし、子どもの自主性を促せるのもうれしいですね。

 ピットにはうんていやスラックライン(綱渡りのようなライン)を設置した「ニンジャアスレチック」が隣接しています。トランポリンのついでに、懸垂やバランス感覚を鍛える運動もしておきましょう。ほかにも、館内にはプロジェクターを利用した、ゲーム性のあるトランポリンコーナー「スペースホッパーズ」もありました。 

 プレイヤーは、“地球代表としてトランポリンの宇宙レースに参加する”という設定。できるだけまっすぐ高く跳ぶことを競うもので、それを意識して常に跳び続けます。こうしたジャンプの持続は、多量の汗をかけてよい運動になります。跳んでいると「エクセレント!」などのテロップが現れ、最終的にレベル判定が行われました。

 やってみるとわかりますが、普段から有酸素運動を取り入れていない大人だと、いいジャンプをずっと続けるのはちょっとキツイかも。一方で、会場にはやり慣れている大人の利用者もいましたが、「今ではだいぶコツが掴めた」と言って「エクセレント!」なジャンプを連発し、レベル判定の記録を更新していました。前回の記録を更新したい! と、リトライ精神に燃えられるのも、このコーナーの魅力のようです。 

多彩なアクティビティでトンデミ独自の“浮遊感”を楽しもう

 施設プロデューサーの吉田和誠さん(写真右)によると、「スペースアスレチックトンデミ」の名が示す通り、施設のコンセプトは“宇宙空間のような浮遊感が楽しめること”なのだとか。確かに、トンデミにはトランポリンをはじめ、滑走や高所からのジャンプなど、フワリとした動きを体感できる個性的なアクティビティが揃っています。 

 学生のグループや若いカップルも多く利用していて、特に週末となると、家族連れで大盛況! 新感覚のアクティビティを多数楽しめるトンデミを、ぜひ子どもと一緒に“体汗”してみてはいかが?

【施設情報】
SPACE ATHLETIC TONDEMI (スペースアスレチックトンデミ)
[住所]千葉県千葉市美浜区豊砂1-5 イオンモール幕張新都心ファミリーモール3F
[TEL]043-307-8552
[営業時間]10:00~21:00 (不定休)
[利用料金※各税込](すべて90分制)
フリーパス2,400円(初回利用登録料500円が別途必要)
キッズエリア800円
保護者500円(付き添いで自身はプレイしない方)

<Text:藤岡千夏(H14)/Photo:藤岡千夏(H14)、ナムコ提供>