機能不全家族で育った大人の特徴とは。なぜ生きづらい?原因と向き合い方 (1/4)
「なぜか人間関係がうまくいかない」「いつも自分を責めてしまう」「幸せになることに罪悪感を感じる」――そんな生きづらさを抱えていませんか?
大人になってからも続くこうした感覚は、もしかしたら育った家庭環境が影響しているかもしれません。
「機能不全家族」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、家族として本来果たすべき役割が十分に機能していない家庭のことを指します。
この記事では、機能不全家族で育った人に見られる特徴と、なぜそれが大人になっても生きづらさとして残るのか、神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生監修のもと解説します。
機能不全家族とは
機能不全家族とは、子どもの健全な成長や情緒的なニーズが満たされない家庭環境を指します。ここで重要なのは、「見た目には普通の家庭」でも、機能不全家族である可能性があるということです。
機能不全家族の特徴
機能不全家族には、いくつかの典型的なパターンがあります。
- 依存症のある親(アルコール、ギャンブル、薬物など)
- 虐待がある家庭(身体的・精神的・性的・ネグレクト)
- 過干渉・過保護が極端な家庭
- 感情表現が抑圧される家庭(怒り、悲しみを表に出してはいけない)
- 夫婦関係が破綻している家庭
- 親が精神的に不安定で、子どもが親のケアをしている家庭
- 完璧主義や過度な期待がある家庭
- コミュニケーションが閉鎖的で、家族の問題を外に出さない家庭
これらの環境に共通するのは、子どもが「子どもらしくいられない」ことです。
本来、子どもは安心して甘え、失敗し、感情を表現できる存在であるはずです。しかし機能不全家族では、子どもが親の顔色を伺ったり、親の感情を安定させる役割を担ったり、「良い子」でいることを強いられたりします。

子どもにどんな影響を与える可能性があるの?
幼少期は、人格の土台が形成される重要な時期です。この時期に安定した愛情と安心感を得られないと、以下のような影響が出ることがあります。
自己肯定感の欠如
「ありのままの自分」を受け入れてもらえなかった経験から、「自分には価値がない」という思い込みが形成されてしまうことがあります。
感情の抑圧
感情を表現しても受け止めてもらえない、あるいは感情を出すと家族の平穏が乱れるという環境では、感情を抑え込むことが習慣化してしまうことがあります。
過剰な責任感
親の機嫌を取る、きょうだいの世話をする、家庭の秘密を守るなど、子どもの年齢に不釣り合いな責任を負わされることで、「自分がしっかりしなければ」という思いが刷り込まれる可能性があります。
信頼関係の構築困難
もっとも信頼すべき親から適切な愛情を得られなかった経験は、「人は信頼できない」という信念につながってしまうかもしれません。
これらは、大人になってからも無意識のパターンとして残り、人間関係や自己認識に影響を与え続けるのです。
次:機能不全家族で育った大人に見られる7つの特徴
「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか?










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