怖い父親のもとで育った男性は、大人になってどんな「困った影響」が出やすい?
ヘルス&メンタル
2026年3月19日

怖い父親のもとで育った男性は、大人になってどんな「困った影響」が出やすい? (2/2)

怖い父親のもとで育った場合、こんな場面でつまづきやすい

これらの心のパターンは、大人になってから「困った影響」としてさまざまな場面で現れます。

仕事での影響「上司とうまくいかない」

職場では、上司との関係に困難を感じやすい傾向があります。

上司に意見を求められても萎縮して答えられない、理不尽なことを言われても反論できずに溜め込んでしまう、逆に些細な指摘に過剰に反応して衝突してしまうなど。

また、「認められたい」という欲求が強すぎて、過度に仕事を引き受けて燃え尽きてしまう人もいます。一方で、評価されることへの恐怖から、昇進や責任のあるポジションを避けてしまうケースもあります。

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恋愛での影響「パートナーと対等な関係が築けない」

恋愛においては、自分の気持ちを伝えることが苦手、パートナーとの対等な関係を築けないといった問題が生じやすくなります。

感情表現が乏しく「何を考えているかわからない」と言われたり、逆に支配的・威圧的な態度を取ってしまい関係を壊したりすることもあります。

父親のような存在になることへの恐れから、自分が父親になることに強い不安を感じる男性も少なくありません。「自分も同じことをしてしまうのではないか」という恐怖が、結婚や子どもを持つことへの躊躇につながることもあります。

父親の影響から抜け出す「心の整え方」

父親の影響から抜け出すために、一つだけ意識してほしいことがあります。それは、「今、自分の中に湧いている感情に気づくこと」です。

怒り、不安、自己否定などが湧いてきたとき、すぐに行動に移したり、無理に抑え込もうとしたりするのではなく、まず「自分は今、怒りを感じているな」「不安になっているな」と、ただ気づくだけで構いません。

この「気づき」は、自分と感情の間にわずかな距離を作ります。

感情に飲み込まれるのではなく、一歩引いて観察する。それだけで、自動的に反応してしまうパターンに少しずつブレーキをかけられるようになります。

「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか?

監修者プロフィール

神谷町カリスメンタルクリニック院長
松澤 美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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