2018年10月12日

子どもが育つ“親子あそび”。我が子がハマったおもちゃの共通点とは│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#13 (2/2)

「あそび」は親子の大切なツール

 さて、子どもにとって重要な「あそび」ですが、親子で触れ合える大切な時間にもなります。私も忙しいと「ちょっと待ってて!」や「今はむずかしいなぁ……」と言いがちで反省の日々なのですが、子どもにとってパパやママと一緒に何かをできる時間は、親の私たちが思っている以上にうれしいことなのかもしれません。

 親子かけっこ教室や親子体操など親子参加型のイベントに参加をすると、子どもたちはとてもうれしそうな顔を見せてくれます。

 子どもと一緒に何かを行うことのメリットとして、時間の共有や触れ合いはもちろんのことなのですが、私は親が子どもの成長(重さや大きさ、できることなど)を知れることと、子どもにちょっとしたスリルや危機感を感じさせられるあそびができることが最大のメリットかな、と思っています。

 たとえば、友達や先生によじ登ることはできないけど、パパやママになら登れますよね。パパやママは、支える手を少し緩めて「落ちる〜」と言うだけで、子どもはしがみつく方法を考え、落ちないように頑張ってパパやママの体にしがみつきます。

 これだけで「あそび」は成立していて、そのなかでも子どもは「登る・考える・つかむ・たえる」などの能力を使っています(パパやママのよい運動にもなりますよ!)。

 また、前半部分に出てきたトランポリンも、一緒に跳んだり、トランポリンからパパやママのところへジャンプ! などもできます。親子の信頼関係があるからこそ、ちょっとした危険な状態も楽しく安全にできるようになるのではないでしょうか。

 おもちゃも「あそび」も、親子で楽しみながら子どもの能力を伸ばせるツールになると、一石二鳥です。子どもと一緒に楽しんで成長できる子育てライフを過ごせるよう、日々模索しています。

《プロフィール》
寺田明日香(てらだ・あすか)
1990年1月14日生まれ。北海道札幌市出身。血液型はO型。ディズニーとカリカリ梅が好き。小学校4年生から陸上競技を始め、小学校5・6年時ともに全国小学生陸上100mで2位。高校1年から本格的にハードルを始め、2005~2007年にはインターハイ女子100mハードルで史上初の3連覇。3年時には100m、4×100mリレーと合わせてこちらも史上初となる3冠を達成。2008年、社会人1年目で初出場の日本選手権女子100mハードルで優勝。以降3連覇を果たす。2009年世界陸上ベルリン大会出場、アジア選手権では銀メダルを獲得。同年記録した13秒05は同年の世界ジュニアランク1位だった。2010年にはアジア大会で5位に入賞するが、相次ぐケガで2013年に現役を引退。翌年から早稲田大学人間科学部に入学。その後、結婚・出産を経て女性アスリートの先駆者となるべく、「ママアスリート」として、2016年夏に「7人制ラグビー」に競技転向する形で現役復帰。同年12月の日本ラグビー協会によるトライアウトに合格。2017年からは日本代表候補として活動している。日本ではほぼ類をみない「世界レベル選手の競技転向、同一シーズン間の競技転向、幼児を子に持つママアスリート」として、2020年東京オリンピックを目指す。

◎所属企業:株式会社リブラン
◎所属チーム:千葉ペガサス
◎主な記録:100mハードル日本ジュニア記録(13秒05=2009年世界ジュニアランキング1位)/100mハードル日本高校記録(13秒39)

《今後の活動予定》
・10/13(土)・14(日)【出場予定】太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ第4戦@三重・三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場 ▶詳しくはこちら

・10/20(土)【ゲスト参加予定】DOSAスポーツ能力測定会in豊平区@北海道・札幌市 ▶詳しくはこちら

【関連URL】
◎公式サイト https://asuka-terada.jp/
◎公式Facebook https://www.facebook.com/Asuka.Terada.official/
◎Twitter https://twitter.com/terasu114
◎Instagram https://www.instagram.com/terada_asuka/

<Text&Photo:寺田明日香/Edit:アート・サプライ>

1 2