2021年12月23日

初心者が「渋谷deゴルフ」に行ってみた。スコア100切りをクリアするには? (2/2)

打席でボールを打ってみる!

 正しいフォームを覚えたところで、いよいよ実際にボールを打ってみます。「最初は7時〜5時の振り幅で、前後同じスピードでスイングしましょう」。

 ドキドキの第1打は……、空振り。やっぱりなと、少々落胆しながらも「でも今のは、ボールに当てたいという気持ちが出たのがいけなかったのかも。7時〜5時を同じ速さで振ることに集中しよう!」と自らを鼓舞。中林さんも「大丈夫、大丈夫」と、明るくフォローしてくれます。

 すると2打目にして、カーン!

「いいですよ! でも、ちょっと力が入っていますね。イメージ的には、両肩と手の間にできる三角形をキープしながら、振り子のように優しくボールを押してあげる感じです。意識づけのためにビニールボールを挟みますので、落とさないようにヒジをしっかり閉じてください」

 やや窮屈だけど、フォームがより安定しそうです。

 そういえば、打つ時の目線は、置いてあるボールに定めればいいんですか?

「その通りです。ボールをしっかり見て打って、視界から消えたら、飛んでいったことを確認するために目で追うようにしましょう」

 中林さんのアドバイスを一つずつ、しっかり守って打つことを心がけていると、調子もぐんぐんとアップ。7時〜5時のスイングをクリアして、8時〜4時へと進みます。

「もう一つだけ。打った際に腰が右足に乗って、野球の打ち方に近くなっています。ゴルフの場合は体重移動はほとんどせず、下半身がまっすぐな状態で打つのがセオリー。そうすることで、体を大きくひねる上半身との間に“捻転差”が生じます。この捻転差が大きいほどボールに遠心力がかかるのです」

 上半身と下半身で正反対の動きを同時にするのは、なかなかを難しいものですが、徐々に慣れていき、最後は9時〜3時までチャレンジすることができました。

 こうして、約30分にわたるレッスンが終了。トータルで40球ほど打ちましたが結局、空振りしたのは1打目のみ。中林さんからも「最初から比べたら全然よくなりましたね。初心者にしては上出来です」との、お言葉をいただいて大満足の体験レッスンでした。

初心者の憧れ「100切り」をクリアするには?

 スクールに通ってある程度上達したら、次の目標はコースデビューですが、統計によるとアマチュアゴルファーの約8割がスコア100を切ったことがなく、最初に直面する高いハードルになっているのだとか。ズバリ、どうしたら切れるようになりますか?

「イメージトレーニングは大事ですね。見ていると、ただまっすぐ飛ばすことや遠くに飛ばすことに重きを置いている方が多いのですが、コースには木やバンカーなどいろいろな障害物もありますから、頭の中で実践シーンを想定しながら練習すること。ドライバーが飛ばない人はネットの上の方を狙って打ってみるとか、パターが苦手な人は手前の近い距離に目標を定めて打つとか、自分なりの課題を持ってやってみてください」

 さらにゴルフ未経験者の方々に向けて、中林さんからうれしい情報が。

「ゴルフに運動神経の良し悪しは関係しませんので、スポーツがあまり得意ではないという方も、ぜひやっていただきたいと思います。不器用な人ほど教えられたことを忠実に守るので、変なクセなどもつかず上達も早い。逆に器用な人は良かれ悪かれ、自分でいろいろ考えて工夫したりするので、基本から離れてしまうことがあるんです。また、ゴルフは年齢、性別、体格などに関わらず、多くの方々が一緒にプレーできるスポーツです。スタートのティーの位置を変えれば、大人と子どもでも同じコースを回ることが可能なので、おじいちゃん、お父さん、お孫さんの家族3世代で対戦! というのも楽しいですよ」

▲インストラクターの中林さん(左)と青木信次さん(右)

 ただ見様見まねにクラブを握り、振っては空振りの連続だった、以前の打ちっ放し体験とはまるで違って、今回は「ゴルフっておもしろいな。またやってみたいな!」と感じることができました。ゴルフに興味がある方は、ぜひスクールから始めてみてはいかがでしょう?

【店舗情報】
渋谷deゴルフ
[住所]東京都渋谷区渋谷2-14-13 岡崎ビルB1F
[アクセス]宮益坂口から徒歩5分
[公式サイト]https://tokyo-indoorgolf.com/

<Text:菅原悦子/Photo:編集部>

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