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地図の達人「昭文社」が実践するエンタメ型ランニングイベント「マラニック」とは?

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「マラニック」という言葉をご存知でしょうか? 「マラニック」とは「マラソン」+「ピクニック」の造語。ウェブ百科事典「コトバンク」で調べてみると、「順位やタイムを重視しない、娯楽性の高いマラソン。野山などの景色を楽しんだり、途中で食事をとったりしながら、決められたコースに沿って走る」とあります。正確な発祥は不明ですが、どうやら張り詰めたメンタルをほぐすために行なったのが始まりで、海外で行なわれていたものが日本でもじわじわと広まっているようです。

 今回、昭文社のランニング倶楽部がマラニックを楽しんでいるという情報をキャッチ。昭文社という名前に馴染みがなくても、地図や観光情報で有名な「マップル」の会社といえば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。地図の達人ともいえる昭文社のマラニック――何だかとても楽しそうなので、お話を聞いてきました。

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約5km走れればOK!「心も身体も無理をしないこと」がポリシー

 お話をうかがったのは、昭文社広報の竹内渉さん。竹内さんは学生時代の陸上経験と少年団での指導経験から、同社ランニング倶楽部のお世話係、事務局を務めているそうで、マラニックの企画から携わっているそうです。

 マラニックのことの始まりはというと……。

「ランニング倶楽部ができたきっかけは、昭文社の仲間で東京マラソンに応募したところ、5人が参加できることになり、練習しなくちゃ!ということで走り始めたことでした。その後、メンバーも増えてきて、初心者からベテランまでいろいろなレベルの参加者が出てきたので、みんなで楽しめるイベントのようなことができないか?と思っていたとき、マラニックの存在を知ったんです」

 ポリシーは「心も身体も無理をしないこと」だそう。疲れたら休む。進めないならゴールまで電車に乗る。何キロ走る、何時間で走るなど決めない。これによって気軽に参加できるイベントとなり、同社に定着したのだとか。とはいえ、ある程度身体を動かせる人でないと、やはり厳しいのではないでしょうか?

「ゆっくりでいいので皇居一周(約5km)ができれば大丈夫、というのを基準にしています。それができないと辛いと思うので、あえて勧めません。初心者でも、マラニックに向けてウォーキングから始める人もいますよ」

 ここでも「無理はしない・させない」が徹底しているようです。確かに、タイムにこだわらず自分のペースで休み休み5km走る、ということであれば、それほど敷居は高くありません。マラニックは短くて7〜8km、長くて12〜13kmを走り、参加者の中にはランニング習慣のほとんどない初心者もいます。

 ちなみにマラニックだからといって、特別なウェアやシューズは不要で、身体を無理なく動かせる格好であればOK。ただ、夏場は氷を買ってボトルに詰めておいたり、塩飴を持ったり、休憩を15分に1回と決めたりと、暑さ対策を徹底しています。過去に、気温35度の中で決行したこともあるそうですが、熱中症などの症状が出た人はいません。繰り返しますが、「とにかく無理をしない」がポリシーなんです。

景色、電車、お酒…楽しみが詰まった東京コース3選

 昭文社ならではのマラニック、と思えるのはコース決めの際に同社がリリースしている電子地図「スーパーマップル・デジタル」を使っていることです。また、「寄り道先」の情報を調べるのに、「ことりっぷWEB」(https://co-trip.jp/)や「まっぷるマガジン」といった同社刊行物を参考にしています。周辺情報などは、これらを組み合わせると詳細かつ効率的に調べることができているんです。


▲「スーパーマップル・デジタル」でのコース作成画面

■隅田川~晴海埠頭コース■

 実際にマラニックを実施したコースも紹介してもらいました。まずは、東京の東側、隅田川~晴海埠頭を走るコースをご案内します。


▲隅田川~晴海埠頭を走るコース(コースは「スーパーマップル・デジタル」で作成)

 このコース(マラニック・コースは赤い点線部)は、JR総武本線両国駅からスタートして、都営大江戸線勝どき駅がゴール。途中、清澄庭園のあたりでは、芭蕉像を見たりするなど史跡を見学。さらに隅田川の爽やかな空気に触れながら進むとタワーマンションが並ぶ壮観な景色が広がります。

 晴海埠頭のあたりでは、建設中の東京オリンピック・パラリンピックの選手村などもチェック。マラニックを実施した2017年の7月17日は海の日でしたので、埠頭でやっていたイベントも見ていきました。走っているなかで、思いつきで寄り道していくのも醍醐味なんだそうです。

ゴールの勝どき駅に着くと、地下鉄に乗ってスタート地点の両国駅に戻り、荷物をピックアップ。このときは近くの名物銭湯である「御谷湯」で汗を流し、そのまま錦糸町で打ち上げへ流れ込みました。この打ち上げもお楽しみのひとつですが、強制参加の雰囲気はなく、帰宅する人もいます。参加できる人が参加したいところまで参加する、というゆるい縛りがこのイベントが定着した理由です。

■都電荒川線に沿ったコース■

▲都電荒川線に沿ったコース

 東京23区の西側では、都電荒川線に沿ったマラニックを実施。数少ない路面電車の荒川線沿いは良い意味でひなびた情緒あふれる街並みが楽しめます。当日は地下鉄東西線の早稲田駅に集合して、コインロッカーに荷物あずけると、スタート地点の三ノ輪に移動。八幡神社やあらかわ遊園を経て、荒川車庫をのぞくと同社にも多いという鉄道好きメンバーが大興奮! 

 途中、路線から離れて巣鴨のとげぬき地蔵周辺を散策しつつ、はじめの早稲田駅でゴール。このときは一名が暑さでリタイアしたものの、電車がすぐ横に通っているのでこういうときも安心感があります。はじめてのマラニックにオススメのコースです。

 なお、このコースを選んだきっかけのひとつに、昭文社刊行の書籍『ことりっぷ 都電荒川線さんぽ』があったそうです。情緒あふれる荒川線沿いの耳寄り情報が満載なので、このコースに挑戦してみたい人はぜひチェックしてみてください。

▲『ことりっぷ 都電荒川線さんぽ』(昭文社刊)

■吉祥寺〜深大寺〜西荻窪コース■

▲吉祥寺〜深大寺〜西荻窪を走るコース

 東京多摩地区でのコースもピックアップしてもらいました。コースは吉祥寺の井の頭公園に集合し、そこからスタート。裏道的なルートを辿って、大通りの東八道路に出ると西へ移動し、たまたま道路沿いにあった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の敷地でやっていたイベントに遭遇したので見学。

 公園で遊んだり、深大寺そばを堪能したりした後、西荻窪へ向かいゴール。お酒好きにはたまらないお店も揃っているので、打ち上げも盛り上がったそうです。なお、実施日は4月の爽やかな気候で、ほとんど汗もかかなかったため銭湯には寄りませんでした。こういうときお湯に入るとかえって湯冷めしてしまうので、ご注意ください。

初心者も経験者も一緒に楽しめるマラニック

 昭文社のランニング倶楽部で定着したマラニックについてお話を聞いてみましたが、みんなが楽しく参加できる秘訣は、「無理をしないこと」以外に、「初心者も経験者も楽しめること」だと竹内さんは語ります。実際、倶楽部には本格的なランナーもいて、マラソン大会常連メンバーもいますが、ゆっくり楽しく走る価値をみんなよく理解しています。

 このマラニック参加をきっかけに、それまで運動をしていなかった人や昔やっていた人が走り出すなど、良い影響もあり、会社からも奨励されているそうです。「とても楽しいので、みんなに広めたいです」と語る竹内さんの表情はとても生き生きとしていました。レジャーのつもりで仲間と実践してみるのは大いにアリ、だと感じられる取材でした!

<参考サイト>
・昭文社
https://www.mapple.co.jp/

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<Text:大久保徹(H14)/Photo:昭文社提供>

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