2017年11月29日

景色も空気も綺麗すぎる!現代アートで有名な香川県「直島」を巡る│島ランへGO #3

 国内の“走って回れる”離島をご紹介する本連載。今回取り上げるのは、香川県にある「直島」です。直島は現代アートの島として知られる離島。高松港はもちろん、岡山県の宇野港からもフェリーで行くことができます。

 島内には宿泊施設が点在し、主要な観光スポットはバスで巡ることも可能。しかし自らの足で走ってみると、さらに島の魅力を実感できることでしょう。果たしてどんな島なのか、実際に走ってきました。

・特集:島ランへGO

こんなところにも!?島内に点在するアート&面白スポット

 直島を走るなら、やはりアートスポットを巡りたいところ。今回は島内にある2つの集落「宮浦」「本村」を繋ぎ、約10kmの周回コースを作って走りました。まずは、その途中で出会ったアートスポットをご覧ください。

◆赤かぼちゃ

◆直島パヴィリオン

◆茶のめ

◆見えて/見えず 知って/知れず

◆シップヤード・ワークス 船尾と穴

◆家プロジェクト「角家」

◆直島温泉「I♥湯」

◆トトロのバス停

◆巨大ゴミ箱

◆地中美術館

◆うきたまかえる

 この他にも、直島にはさまざまなアート作品が溢れています。直島を走る際には、ぜひアート作品以外にも注目してみてください。

自然満喫!走りごたえのあるコース

 島内はキレイな舗装路が巡っており、これに沿って走るとアートスポットを回ることができます。ただし島ランでは避けて通れない坂道も多いので、十分に注意しましょう。島内にある2つの集落を回って戻ると、距離は約10kmです。

 曲がりくねった坂だらけの道。ダートなど足元の不安定な場所こそないものの、なかなかの走りごたえです。途中にお店や自動販売機などはほとんどありませんので、水分や食べ物は持って走ると安心。無理せず休憩しながら、自然を楽しんで走りましょう。

 途中で気になる小道があったら、ちょっと入ってみるのもオススメ。思いがけず素晴らしい景色と巡り会えるかもしれません。ただし、元の場所へ戻れるようにだけ注意してください。迷うと森の中……なんていうことになりかねません。

 木々に囲まれて走っていると、ときどき視界が開けるポイントがあります。目の前には青い海が広がり、「あぁ、島を走っていたんだ」と実感するでしょう。これだけの自然を満喫できるコース、走れるだけで贅沢な時間です。この景色すら、もはやアートの一部と言えるのではないでしょうか。島内を走り回りながら、自分だけのベストショットを見つけてみてください。

フェリー乗り場に荷物を置いて走ろう

 宮浦港のフェリー待合室付近には、大小いくつものコインロッカーがあります。荷物の多い方は、こちらで身軽になって行きましょう。なお、トイレは島内にいくつもあるのでご安心ください。フェリー待合室には土産物屋や軽食を食べられる場所もあるので、時間が余ったら近くで過ごすと良いでしょう。

 青い海を眺めていると、時の流れを忘れてしまいそう。暑い時期なら、走った後は海でクールダウンするのも良さそうです。

 フェリー乗り場から見える夕焼けも見事。あまりに素敵な景色に見とれてしまいました。ただし自然や景色を満喫するのも良いですが、 フェリーの時間だけは要チェック。事前に帰りのフェリー時間を決めておき、余裕を持って戻れるようペースとコースを調整して走りましょう。

[筆者プロフィール]
三河 賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text&Photo:三河賢文>