平昌五輪は新種目のスノーボード・ビッグエアに注目!人気高まる横乗り系スポーツも要チェックです (1/2)
いよいよ目前に迫った平昌(ピョンチャン)オリンピック。今回のオリンピックで新種目となったスノーボード・ビッグエアをはじめ、2020年の東京オリンピックで正式競技に決定したサーフィン、そしてスケートボード。これら3つの共通点をご存知ですか?
この3つの競技は、横乗りボードスポーツとして人気が高まっており、「3S」と称されています。近年はX-Sports(エクストリームスポーツ)としても欧米や日本でもクールなスポーツとして熱い視線が注がれているほど。X-Sportsとはその言葉の通りextreme(過激)で刺激的なスポーツのことで、離れワザのような超人的かつエキサイティングなパフォーマンスで観客を沸かせます。
平昌、そして東京と、オリンピック・ムーブメントの盛り上がりとともにますます注目を集める「3S」。まずは平昌オリンピックに初登場するスノーボード・ビッグエアをチェックして、その魅力を体験してみることは必至です。
平昌オリンピック新種目「ビッグエア」って?
ビッグエアは、ノルディックスキーのジャンプ台に似た高さ30〜40m、斜度20~40度ほどのキッカーと呼ばれる巨大なジャンプ台から飛び出し、空中でのエアー(ジャンプ・トリック)の難易度を競う競技。スノーボードのほかに、フリースタイルスキー、BMX、スケートボードなどのスポーツ競技のひとつとなっています。
今回のオリンオピックでは初めて採用された競技種目ですが、ワールドカップや世界最大のエクストリームゲームの祭典X-GAMESなどで開催され、その華麗な技が見るものを魅了する大人気種目となっています。
飛距離と飛形点で得点を争うスキージャンプと異なり、ビッグエアはジャンプ台を飛んだ高さ、トリック(技)の難易度と着地の安定性がジャッジされます。1回のジャンプで繰り出すトリックの凄さを見るという点では、スノーボードをよく知らなくても観戦を楽しめる競技です。
平昌オリンピックのビッグエアには、男女とも10代を中心とした若い選手が日本代表としてメダルに挑みます。2017年12月に米・コロラド州コッパーマウンテンで行なわれたW杯ビッグエアで日本人初、しかも世界最年少の15歳で優勝を果たした岩渕麗楽選手(16歳)や同大会2位の鬼塚雅選手(19歳)、スノーボードクロス(SBX)で過去3回の五輪出場経験のあるベテラン藤森由香選手(31歳)、チーム中ではW杯参戦最多数を誇る広野あさみ選手(27歳)のほか、男子では2017年W杯メルヘングラッドバッハ大会ビッグエア2位の大久保勇利選手(17歳)、2018年1月にW杯初の表彰台2位の国武大晃選手(15歳)など世界を舞台に活躍する注目の6名が出場。この新種目でのメダル獲得に期待が高まります。
見逃せない平昌オリンピックのビッグエアの競技日程は、2月19、21、23、24日の4日間で開催の予定です。 ※競技は現地時間。タイムスケジュールおよび放送日程は変更になる場合があります
【タイムスケジュール&放送日程】
・女子予選 2月19日(月)9:30〜12:30
〈中継〉NHK総合 9:20〜11:54/12:20〜12:25
〈録画〉NHK BS1 15:30〜17:00/24:00〜27:00
・男子予選 2月21日(水)9:30〜12:45
〈中継〉NHK BS1 9:20〜12:45、フジテレビ 9:30〜14:50
〈録画〉NHK総合 14:45〜18:00
・女子決勝 2月23日(金)10:00〜11:30
〈中継〉NHK総合 9:20〜11:15、フジテレビ 9:30〜14:50
〈録画〉NHK BS1 15:55〜16:30/26:00〜27:00
・男子決勝 2月24日(土)10:00〜11:30
〈中継〉NHK総合 9:50〜11:45、テレビ朝日 10:00〜14:15
〈録画〉NHK BS1 25:00〜27:00
横乗りスポーツ「3S」の元祖はサーフィン!
サーフィン、スケートボード、スノーボード、この3つのボードスポーツは、その形状や板の上でバランスを取り乗りこなすという意味で共通項の多いスポーツであるといえます。また、いずれも遊びを原点とし、ルールや型に縛られない自由なアクションで楽しめることが最大の特徴であり魅力です。
スケートボードは、サーフィンを起源とするという話は実は有名な話で、1940年代のアメリカで波がないときのサーファーたちの遊びとして発祥したといわれています。スノーボードに関しては諸説あるといわれているようですが、一般的には1965年にアメリカで販売されたスナーファー(SNOWとSURFERの複合語)という子ども用の遊具がその起源とされています。