2017年6月12日

実は日本代表もいる! スポーツ鬼ごっこって何ですか? (1/2)

 誰もが一度は遊んだことがある「鬼ごっこ」が、いつの間にかスポーツになっていた! しかも日本のみならず、海外でも普及しているらしい。多くの人が楽しむ「スポーツ鬼ごっこ」について紹介します。

世界各地で開催されている日本生まれのスポーツ鬼ごっこ

 スポーツ鬼ごっこは、一般社団法人鬼ごっこ協会が開発した競技。2010年に競技が正式に誕生してから徐々に認知を広げ、今では世界でも行われるように。2017年4月の時点で47都道府県356市区町村で実施されたほか、海外でも27カ国で開催された実績を持ちます。

「じつはスポーツ鬼ごっこの原型自体は20年くらい前からあって、そのときは『宝取り鬼ごっこ』と呼ばれていました」

 そう話すのは、鬼ごっこ協会の平峯佑志さん。同法人の代表理事である羽崎泰男さんが、子どもの肥満の防止として発案したものが徐々に姿を変え、現在の形になったそうです。

試合は攻めと守りの駆け引きが熱い!

 そんなスポーツ鬼ごっこ、試合は7人1チームで5分×2ラウンドを競い、より多くの宝を獲得したチームが勝利になります。さらに細かいルールは以下の7つ。

1. 時間内にトレジャー(宝)を多くハント(獲得)したチームが勝利
2. 相手のトレジャーを取り行きながら、自陣の宝を守る
3. タッチするときは、必ず両手でしっかりとタッチする
4. Tサークルの内側には守りの選手は入ってはいけない
5. センターラインを越えて敵陣に入り、相手にタッチされたら自陣のSエリアに戻り再スタートする
6. 敵陣のSエリアに入ると相手からタッチされない
7. タッチするときに、押したり、叩いたりしてはいけない

▲スポーツ鬼ごっこのイメージイラスト © 鬼ごっこ協会

 もちろん簡単に宝を奪えるわけではないので、緻密な戦略が重要になってくるわけです。また1対1になったときの駆け引きも重要な要素になります。

「チームによって攻撃型・防御型などスタイルがあるので、観戦している側としてもとても楽しいんですよ」と平峯さん。

 たとえば、フォーメーションを組んで相手の防御を崩したり、しっかりと防御を固め、相手の選手をタッチでフィールドから遠ざけた瞬間にカウンターを仕掛けたりと、かなり熱い試合が行われるそうです。

公式トップリーグや全国大会も存在

 このスポーツ鬼ごっこには、「ONIリーグ」と呼ばれる公式トップリーグも存在。現在は大学やスポーツクラブなどで結成された6チームが参加しており、通期でリーグ戦を競い合います。もちろん優勝したチームはチャンピオンに。トップリーグでの栄冠は、スポーツ鬼ごっこ選手にとっては、まさに夢のような瞬間でしょう。

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