2019年5月25日

子どもも大人も知っておきたい、自転車のルール (2/2)

危険走行を避けるための工夫

 例えば、酒を飲むと分かっているときには、最初から自転車で行かないこと。特に自転車通勤の方などは、その日に限り電車移動などへ切り替えることをおすすめします。また、友人が徒歩だからといった際には、自転車を降りて一緒に歩くと良いでしょう。自転車が邪魔に感じるかもしれませんが、会話を楽しんでいればさほど気にならないはずです。

 特に多いのがスマートフォン操作による片手運転。電話が掛かってきたら停まって通話を済ませる、地図などは車載用のツールを使って固定させておくなどの工夫が考えられます。通話はハンズフリーが可能ですが、周囲の音が聴こえない状況は音楽と同様に避けましょう。

 私は以前、自転車を運転する方が片手に持った傘にぶつかったことがあります。特に傘の骨の先端部は尖っているため、怪我をさせてしまう危険性があるでしょう。雨天時は傘ではなく、雨合羽を用意しておいてはいかがでしょうか。周囲への迷惑だけでなく、風を受けてバランスを崩すなど、傘差し運転は自分の身にも危険を及ぼす可能性があります。

 学校などでは、定期的に安全な自転車利用に関する講習が行われることもあるようです。とはいえ小さな子どもは、ルールを理解しきれないかもしれません。また、つい忘れて危険な走行をしてしまうということも考えられるでしょう。まずは大人がルールを守り、自身、そして周囲にとって安全な自転車利用を手本として見せてあげることが大切です。

<Text:三河賢文/Photo:Getty Images>

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