2019年6月19日

旅行先を走り、温泉やグルメも満喫。経験者が語る「旅ラン」の魅力とは (2/2)

旅ランの楽しみ方

 回数を重ねていけば、自分なりの旅ランスタイルが確立されてくることでしょう。しかし最初は、準備や旅先での行動など分からないことばかり。ここで旅ランを楽しむためのポイントを4つ紹介しますので、参考にしてみてください。

1.行き先は「行ってみたい」を優先する
 走るために旅するなら、まず行き先を選ぶ必要があります。ここでは、ぜひインスピレーションを大切にしてください。ふと頭に浮かんだ場所、あるいはテレビや雑誌で見て「ここは行ってみたい」と思った場所があれば、迷わず行き先に決定! きっと後悔することはありません。

2.荷物は最小限に留める
 走る際の荷物は、できるだけ最小限にしましょう。バックパックに必須装備だけを詰めて、身軽に出かけます。荷物が重いと疲れやすくなるため、予定より移動できなかった……なんていうことも。不安になる気持ちは分かりますが、「持っていくべきかどうか」と悩んで詰めた荷物は、結局使わないことの方が多いものです。

3.ラン+αの楽しみを見つけておく
 走ることの他に、その土地での楽しみを見つけておきましょう。私の場合、まず温泉を探して旅ランのゴール地点にしています。あるいはグルメスポットをピックアップし、それらを繋いでコースにするのも良いかもしれません。以前、私が沖縄の離島を旅ランした際には、走ってそのまま青い海へダイブしました。目的があるだけで、旅ランの楽しさや充実度が上がります。

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まずは身近な場所から走ってみる

 旅ランと言っても、遠方へ行く必要はありません。立ち寄ったことのない駅で降りて、その周辺を走ってみる。あるいは自宅から遠くに目的地を設定し、見知らぬ道を走ってみるなど。私はこの方法で、自宅から30km圏内にあるほとんどの温泉施設を回りました。

 ランニングを競技ではなく楽しみとして捉えると、より身近な運動に思えてくるのではないでしょうか。旅ランは大会ではありませんから、もちろん走るペースや距離も自由。仲間を誘ってもいいですし、いつ、どこを走っても構いません。もし「行ってみたいけど行ったことのない場所」があるなら、ぜひ旅ランしてみてください。交通機関や車で観光地を巡るのもいいですが、きっと、さらに楽しく充実した時間になりますよ。

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[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com

<Text:三河賢文/Photo:三河賢文、Getty Images>

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