サイクリストの新たな交流場が伊豆に。レンタルサイクルスポット「SPOKE CAFÉ×MERIDA エクスペリエンスセンター」 (1/2)
静岡県函南町の道の駅・伊豆ゲートウェイ函南内に2018年1月、レンタルサイクルスポット「MERIDA(メリダ)エクスペリエンスセンター」がオープンしました。同施設はオシャレなカフェ「SPOKE CAFÉ(スポークカフェ)」内にあり、こちらのカフェもまたサイクリストの交流をテーマにされているとのこと。そこで両施設の特徴や取り組みについて、カフェ店長の井出謙朗さんにお話を伺いました。
お店が発信源となってサイクリストの交流を生み出したい
自転車で訪れて一息ついたり、仲間と待ち合わせてレンタルサイクルを楽しんだり。その拠点となる「SPOKE CAFÉ」は、多くのサイクリストが交流を深め、広げられる場としてのコンセプトを持っています。
「店名にある『SPOKE』は自転車部品のスポークを意味しています。店が発信源となってサイクリストの交流を広げ、スポークのように車輪を回していきたいという思いが込められているんです。ですから、あえて店内はカウンター席が多いんですよ。隣同士に座ったサイクリスト同士で会話が生まれ、交流が広がってくれたら。実際、1人で訪れる方は少なくありません」
サイクリストにとって憩いの場となるよう、店内デザインにもこだわりが。天井が高くてゆったりとした空間は、そこにいるだけで気持ちが落ち着きます。カウンター席からは外が眺められ、自慢の自転車を見ながら一息つくことも。また、店内にはたくさんの木が植えられており、室内でありながら自然を感じられる点も特徴的です。
井出さんご自身も、カフェのオープンを機に自転車を始めたとのこと。素人だからこそ、これから自転車を始めたいという方への共感が持てると言います。そしてその共感は、カフェ内で提供されるメニューにも繋がっていました。
「当初は、まずサイクリストのために何ができるのかを考えました。何を食べ、何を飲みたいのか。しかしサイクリングという運動を行うわけですから、ただ美味しいだけではいけないと思いました。そこで、疲労回復が期待できる良質なたんぱく質を補給できたり、低カロリーであるというメニューを考えたんです。そして、そこに地産地消を組み込んだメニュー作りを行いました」
ただおいしいだけでなく、サイクリストの身体にまで配慮したメニュー。取材では実際に、お店イチ押しの“富士山クレープ”と“スポークジンジャー”を食べてみました。
まず“富士山クレープ”は、道の駅からもその姿が一望できる富士山をイメージしたもの。富士山型のゼリーだけでなく、下には雲海をイメージしたクリーム、さらにクレープは駿河湾をイメージした色になっています。そしてクレープの中身は、マグマと溶岩をストロベリーソースとコーンフレークで表現。多くのサイクリストが目にする絶景を、見事に表現しています。そして“スポークジンジャー”は、自家製の生姜シロップを用いたジンジャーエール。ピリッとした生姜の刺激と程よい甘みが、疲れた身体を癒やしてくれそうです。
その他にも、サイクリストに向けたオリジナルメニューがたくさん。サイクリングとともに、ぜひおいしい食事やスイーツ、飲み物も楽しんでみてはいかがでしょうか。