2018年8月22日

ランニングにも、サイクリングにも。広島「似島」を巡る│島ランへGO #5 (2/2)

 安芸小富士を中心に、島内には傾斜が多くあります。とはいえ、そこまで急な坂道ではありません。こうしたアップダウンもまた、島ランの楽しみといえるでしょう。

 島からは、広島市街もよく見えます。

 数km離れるだけで、都会の喧騒を離れゆったりとした時間が過ごせます。「少し前まで、あそこにいたんだな……」と思いながら市街を眺めていると、なんだか不思議な感じがします。

 港付近には民家が連なります。細い路地はまるで迷路のよう。

 島民の生活を感じながら、こうした小道を走ってみるのもオススメです。ただし道が細いため、周囲には十分に注意してください。

 雄大な自然のみならず、似島にはぜひとも訪れたいスポットが点在しています。特に戦争時に軍が利用したトンネルや弾薬庫跡などは、島の歴史を知ることのできる場所です。ただ走っていると見落としてしまうので、事前に確認しておくとよいでしょう。

 ちなみに似島は、西日本大豪雨で多くの被害を受けました。走っている間も各所で瓦礫などを撤去していたり、山が崩れている光景も。旅ランに訪れるなら、ぜひ合わせてボランティアも検討してみてください。なお、周回道路も一部が通行止めになっていました。復旧が進めば再び走れるようになる見込みですが、場合により迂回する必要があります。あらかじめ、時間には余裕を持って行動しましょう。

 広島市街からのアクセスも抜群の似島は、出張や旅行のついでに気軽に立ち寄れる、素敵な島ランスポットでした。

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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