桃太郎伝説の鬼ヶ島をトレイルラン。香川県「女木島」を巡る│島ランへGO #6 (2/2)
巨大な銅像。日蓮上人(日蓮宗)の像で、高松市方面を向いています。かなりの存在感……、参拝したい方、見ておきたいという方は、目の前まで行ってみてください。ただしこの像を見るには、多少また登らなければいけません。遠くからでも見えるので、近くで見たいという方以外は、下り坂のまま進みましょう。
下り坂はどんどん傾斜が急になり、側面が崖になっている場所も。スピードの出し過ぎには要注意です。今回は誰にも会いませんでしたが、少し先にバスが通っているため、バスを利用して日蓮上人像の参拝に訪れる方がいるかもしれません。くれぐれも車に注意しましょう。
そして鬼ヶ島洞窟へ
山を抜けると舗装路が現れ、まっすぐ進むと「洞窟遊歩道上り口」があります。この先にあるのが、女木島で1番の観光スポットといえる「鬼ヶ島洞窟」です。脇の道路でも行けますので、好きな方を選んでください。せっかくなので、今回は遊歩道を進んでみました。
遊歩道、なかなかの難関でした。とにかく急で、しかも階段のため自然と力を入れて踏ん張ってしまいます。一方、脇に通っていた道路なら距離は長いものの傾斜が緩やかなので、「もう疲れた……」という方はそちらがオススメです。
遊歩道を登りきるとさらに階段。この先に「鬼ヶ島大洞窟」、そして展望台があります。もう登りたくない気もしますが、展望台からの景色は気になるところ。行ってみましょう。
展望台まで続く道の途中で「鬼ヶ島大洞窟」を発見。興味のある方は、有料ですが中に入ってみてください。鬼が潜んでいたとされる洞窟、なかなか大規模なもののようです。
そして、こちらが展望台からの景色。青い海と空が広がり、遠くにはタカト山からも見えた高松市街が見えます。足元には、フェリー乗り場もある集落が。この後は下って、あの集落まで戻ります。
「鬼ヶ島大洞窟」まではバスが運行していることもあり、展望台には観光客の姿も見られました。あとはフェリーの時間を気にしつつ、とにかく坂道を下るだけ。前半と比べて、とてもキレイに舗装された走りやすい道です。木陰は涼しく、暑い日でも快適に走れそう。ただしこの道はバスや車、自転車も通るので注意しましょう。
フェリーの発着する港へ帰還
フェリーの発着する港に帰ってきました。今回走ったのは約8km。今回は通りませんでしたが、島の西・北側にも道が通っており、こちらを経由すると10km以上のコースになります。走力や時間に合わせて、好きな道を楽しんでください。
ちなみに女木島には、他にもたくさんのスポットがあります。たとえばこちらは「モアイ像」。
ほかにも鬼灯台や女木島灯台、女木島俵石などもみどころです。事前に調べて巡るのもいいですし、思うまま走りながら偶然の出会いを楽しむのもよいでしょう。ロードとトレイルの両方を堪能でき、豊かな自然を感じながら走れる女木島。高松を訪れた際には、ぜひ走りに行ってみてください。
[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com
<Text & Photo:三河賢文>