2018年12月6日

仙女ウルトラマラニックで知った、震災復興地のいま(後編) (3/3)

ゴール後は温泉&お寿司で語り合う

 本大会は走って終わりではありません。まず預けていた荷物を受け取ったら、女川駅にある「女川温泉ゆぽっぽ」へ。入浴券がもらえるので、すぐに汗を流し身体を温めることができます。

 そしてゴール地点だった「女川フューチャーセンターCamass」内で、スタッフも交えての宴会! 皆さん自然と会話が盛り上がります。少人数の大会ということもあり、知らない人同士でもすぐに打ち解けられたのではないでしょうか。

 宴会では新鮮なお寿司がふるまわれ、さらに宮城のお酒も。走って疲れた後ということもあり、お酒も食事もどんどん進みます。

中には「まだまだ食べ飲み足りない」と、女川駅前にあるお店へ2次会に繰り出す方も多く見られました。

 さらに大会翌日は、任意参加で「女川のまちづくり​を学ぶツアー」が開催。女川がどのように生まれ変わり、どんな特徴を持つのかなど、実際に町を歩きながら詳しく話を聞くことができます。女川を訪れてくれた方々に、少しでも町のことを知ってもらいたい。そんな思いの感じられるイベントです。

 ちなみに早朝、ふと目覚めて外に出ると、海から顔を出す美しい朝日を見ることができました。走るだけではなく、食や景色など最後まで楽しませてくれた本大会。今年が初開催となりましたが、ぜひ継続していってほしいものです。

・仙女ウルトラマラニック
https://www.semnyo-marathon.info

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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