2019年3月21日

いま人気&話題のシンガポールマラソン。初マラソンや初心者ランナーにもオススメな理由とは[現地レポ] (2/2)

スタート&フィニッシュ地点とホテルが近くて便利

 コースに名所が多いのもフルマラソンを飽きずに走れるポイントです。冒頭で挙げたマリーナベイ・サンズやおなじみのマーライオン、世界的に有名なクラシックホテルのラッフルズ・ホテルやライトアップされた国立博物館、広大な国立植物園のガーデン・バイ・ザ・ベイなど見どころが目白押し。前述の一般ランナーKenさんも「走りながらシンガポール観光ができちゃうくらい」と観光気分を味わった様子でした。さらにマリーナ湾に面したフィニッシュ地点のフローティング・プラットフォームはスタート地点から1kmも離れておらず、「クールダウンを兼ねて歩いて荷物を取りに戻りました。預けた荷物がそのままあるので安心でした」と言います。

▲シンガポールのシンボルとして知られるマーライオン(写真:Getty Images)

 スタート地点とフィニッシュ地点が近いということはホテル選びも楽ということにほかなりません。なぜならスタート地点まで歩けて、フィニッシュ後も歩いてホテルに戻れるからです。宿泊施設の数もマリーナ湾周辺には幅広い価格帯のホテルがたくさんあるので選択肢が多く、Kenさんは「早朝スタートもそれほど苦になりませんでした。フィニッシュ後もすぐホテルの部屋でシャワーを浴びて休めるのが良かったですね」と利点を挙げています。

 ちなみにエントリーできるカテゴリーは5km、10km、ハーフ、フルの4部門。これに親子で参加できるキッズラン(600m)があります。キッズランの会場はマラソンコースとは別のセントーサ島にあるユニバーサル・スタジオ・シンガポール。ちょうどクリスマスシーズンでクリスマスデコレーションに彩られた園内を親子で楽しむことができます。ファンランが充実しているのもシンガポールマラソンの魅力の一つです。

▲キッズランも(写真提供:SCSM2018)

日本人参加者数は?

 2018年大会に参加した4万6096人の国別エントリーの内訳を見てみると、最も多いのが地元シンガポールで2万3000人。続いてマレーシア4905人、インド3632人、中国2556人、フィリピン2545人、日本1969人という順でした。欧米からも英国1200人のほか、米国、イスラエル、ブラジルなど多彩な国と地域のランナーが集まりました。

▲世界各国から参加したランナーたち(筆者撮影)

 アジアの大会は運営やホスピタリティ、セキュリティ面などがやや心配という声もあるようですが、シンガポールマラソンはワールドマラソンメジャーズ入りを目指しているだけあって、いずれも高水準です。ホノルルをはじめ数々の海外マラソンに出場してきたKenさんも、「スタート前の手荷物検査などセキュリティ体制は万全な印象を受けました。参加賞もランシャツ、サングラス、メダル、完走Tシャツがもらえてなかなか豪華でした」と満足度は高かったようです。

 海外マラソン出場をお考えのランナーの皆さん、今年の冬はシンガポールマラソンで常夏のクリスマスという選択肢もありかもしれません。

《関連サイト》
・スタンダード・チャータード シンガポールマラソン2018公式サイト
http://www.sports-info.co.jp/singapore2018/index.html
・マラソン愛好家Kenさんのブログ
https://runnie.me/singapore-marathon-review/

<Text & Photo : 高樹ミナ/写真協力 : SCSM2018/Photo:Getty Images>

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