2019年6月22日

いだてん、第1部を締めくくる「復興運動会」へ。主役のバトンが金栗四三から田畑政治に渡り、激動の昭和を描く (2/3)

田畑さんって、何をするか分からない人(阿部サダヲ)

 続いて、第2部で主演を務める阿部サダヲさんが登場。自身が演じる田畑政治のキャラクターや見どころについてコメントしました。

「やはり1年間、主役を続けてこられると長く喋りますね(笑)。自分は緊張しちゃって。思い出がありますもんね、自分は本格的に撮影がはじまって、まだ4か月くらいだから。そんなに時間は経ってないんですが、やはり大河ドラマってすごいなと思います。個人的には、指導者になってからの金栗さんがすごく良くて、第23~24回あたり、感動して泣けてくるシーンがかなりあった。でも、金栗さんは今後も出てくるんでね、ここで終わりじゃないので。まだ出てきて、これからも見せ場を作ってくれます」

「第25回から急に、ポスタービジュアルもガラッと変わりました。芝居も変わったように見えると思います。思いっきりやるしかない。田畑さんって得体のしれない人で、何をするか分からないんです。だから僕も、そんな風にやろうと思っています。それを受け止めてくれる役者さんがたくさんいらっしゃるから、楽にやっていますね。

……まだ1年間、撮影していないんでね、そんなに言葉も出てきませんね(笑)。ただやっぱり、出演者がすごく多いので。嘉納さんも実は撮影が終わっちゃってて。だから次々、新しい人が出てきて、それが楽しみでもあります。まだ出演が発表されてないキャストもいる。楽しみにしていただきたいなと思います」

『いだてん』は、いまの時代ともシンクロしている

 第24回を演出した一木正恵さんが見どころについて紹介しました。

「神宮外苑競技場では、ふたつの重大な歴史的出来事が起こりました。ひとつは学徒出陣。それより前、競技場の完成間近の頃に、関東大震災が起こります。そこでまずは震災のバラックとして、競技場はその役目をスタートしたわけです。娯楽として落語、歌、演劇が行われたんですが、被災した方々を対象にした娯楽はないものか。そこで金栗さんたちが復興運動会を思い付きます。その日の撮影は、全スタッフや俳優陣と一緒になってつくりあげた、という思い出がいっぱいです」

「『いだてん』は、さまざまなステージを乗り越えてきましたが、金栗四三さんのファイナルステージとして、全員一丸となったこの復興運動会がありました。中村勘三郎さんが3.11のときに悩みながら九州公演をされたことも踏まえて演出しました。森山未來さんの、阪神大震災を描いた作品も頭にあった。復興節を歌っていただいているのは大友良英さんたち。いま福島で復興に向けて活動されている方たちとも一緒になって、つくりあげることができた。自分の中でもエポックメイキングな回になったと思います。『いだてん』は、100年前の物語とは言え、いまの時代ともシンクロしているんですね。また、前半では個人的に女子スポーツへの思いもありました。これまで格闘しながら、宮藤官九郎さんと共に脚本をつくりあげてきました」

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