【初心者が絶対に覚えておきたいルールとマナー #4】ゴルフにはなぜペナルティ(罰打)があるか!? (1/2)
これからゴルフを始めたいと思っている人、ゴルフを始めたばかりの人。そしてベテランだけどルールはイマイチ。そんな方々にお届けするのが、堅苦しさ一切なしの「ルールとマナー」シリーズ。読んで納得、腹落ち必至の解説でお届けします。4回目は、「ゴルフのペナルティについて」です。
《関連記事》
・なぜゴルフにはルールがあるのか?
・どうしてゴルフに審判はいないのか?
・ゴルフルールの基本とは(13条のルール)
ゴルフのペナルティは「罰」に当たるのか?
ゴルフをしていると、ペナルティがついたり、つかなかったりする状況が頻繁に出てきます。「ペナルティ=罰」というルールは、あまり他のスポーツでは目にする機会が少ないはずです。ゴルフのルールが難しい……と感じるのはこのペナルティが原因の一因ではないでしょうか。
例えば野球のルールでペナルティと言うと、守備妨害、走塁妨害、ボークなどで発生します。罰として、ストライクが増える。進塁させるなどが課せられます。故意にプレーを妨害する、抗議で暴言を吐くなどの、進行を妨げる行為には、退場というペナルティもあります。問題があるから罰するというスタンスです。
しかしゴルフのペナルティ、訳すと「罰、罰打」ですが、他のスポーツと意味合いがかなり違います。例えばOB(アウトオブバウンズ)ですが、ゴルフコースから場外へ出てしまった場合。コース内の池や川に入った場合など、1打罰を課せられます。
「えっ、一打罰?」と思うでしょう。どうして罰を受けなければならないのか? 「ゴルフって難しいな」と思ったりするかもしれませんが、本当にそうでしょうか。では、コースの外に飛んでいった出たボールを打っていいとしましょう。するとどうなるでしょうか?
残念ながら、深い谷、山の中、池、など罰打がつかないからラッキー! と思うことより、ボールが打てないとか、その場所にたどり着けないと状況である場合が遥かに多いはずです。もしたどり着けないとプレーは進行できませんし、たどり着けたとしても、ペナルティと同じ一打で出せるでしょうか?
ペナルティはプレーを円滑に進めてくれる
“罰打”というとネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、ペナルティで一打罰を加えないと、プレーを継続してしまうことができない。つまり一打加えるだけで、プレー継続することができ、円滑に進行させるための救済なのです。
基本的にゴルフのルールにあるペナルティは、すべてゴルファーがプレーを続けること、そして円滑にプレーが続けることができるための救済措置なのです。次のボールを打てないので、プレーをやめるか、ペナルティを払って継続するかと問われたら、あなたはどちらを選びますか?