“仕事のストレス”や“人間関係の悩み”にも役立つスキル「内観力」とは?|会社員×ヨガ・ピラティス講師Saoriの「ウェルビーイングな暮らしの始め方」 (1/2)
皆さんこんにちは! Saoriです。
前回の自己紹介記事を見ていただきありがとうございました。心身ともにズタボロだったとき「ヨガ」に出会った私ですが、そこからなんと10年の月日が経とうとしています。10年も続けていたらなんだかすごいポーズができて、誰にでも優しくて、神様みたいな人になっていそうな気もするのですが……。
残念ながら、まだまだできないポーズもあるし、自分の感情がうまくコントロールできない日もあります。仕事で忙殺されて、こっそりコンビニスイーツでストレス発散することも。
ヨガのいい点は「内観力が高まる」こと
では10年経った今、「結局ヨガって何がいいん?」と聞かれたら、私の回答はこちらです。
「内観力が高まる」
……って達観しとるやないか! というツッコミも聞こえてきそうですが(笑)。実は、どんな方でもこの内観力を高めることは大事なんじゃないかと思うのです。
内観力とは自分の心身を観察する力
まず「内観」って何? と思われた方も多いと思うのです。
内観とは、「自分自身の心や感情、考え方、身体の状態を観察したり、対話したりすること」です。「自己観察力」や「自己対話力」とも言い換えられるでしょうか。近い意味を持つ「マインドフルネス」という言葉もありますが、個人的な見解で私は少し違ったニュアンスで捉えています。
マインドフルネスとは互いに補完し合う存在
マインドフルネスとは、「『今この瞬間』に意識を集中させ、感覚や感情を評価せずに受け入れること」。「内観」と「マインドフルネス」は互いに補完し合うところもありますので、そんなに難しく考えなくても大丈夫です。
私がヨガを練習するときも、レッスンで伝えていくときも、大事にしているのは以下のことです。
動きの中で
身体がどのように感じているのか
どこに緊張があるのか
そして
心にどのような変化が起きているのか
たとえば身体を前に倒す前屈のポーズでは、もも裏の筋肉に緊張を感じたり、腰に張りを感じたりすることがありますよね。最初は「いてててて……」「硬いな、やめたいわ〜」となるかもしれませんが、その感覚をしっかりと汲み取り、自分の心がどのように反応しているのかを観察してみます。
そのまましばらくキープしていると、段々と筋肉がゆるむ感覚が出てくるかもしれません。さらに息を「ふ〜〜〜」と吐いていくと、最初に感じていた緊張や張りが少し和らぎ、少し気持ちよさも感じられるようになるかもしれません。
身体の変化 硬い・緊張 → → → 少しゆるむ
心の変化 痛い・やめたい → → → ちょっと気持ちいい
繰り返すことで心身の変化に気づきやすくなる
もちろんこれは一例であり人によって感じ方は異なりますが、繰り返し練習を続けることで徐々に自分の身体と心の変化に気づきやすくなっていきます。そして、次第に「あれ、今日はいつもよりも硬いな」といった微細な変化にも気づけるようになってきます。
その時「なんか最近あったかな?」と自分に問いかけ、内観することが大切です。たとえば、日頃の姿勢やストレスが原因で筋肉が緊張しているかもしれません。このように「自分の内側で何が起きているのか」「自分は何を感じているのか」を観察し続けることで、内観力が高まっていきます。
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