免疫力を高める「6つの食事ポイント」とは (1/2)
新型コロナウイルス感染拡大に伴って「免疫力」が話題となりましたが、実際のところ、「免疫」とはどんなものなのでしょうか。
この記事では、免疫の基礎知識をはじめ、免疫力を向上させる栄養素、さらには免疫力を最大限発揮する食事のポイント、免疫力アップにおすすめの食べ物などについて、専門家の声を紹介していきます。
「免疫」とは
まず、免疫について確認していきましょう。 免疫とは、私たちの体に侵入してくる細菌、ウイルス、アレルギー物質などの異物などを体外へ排除してくれる防御システムのことを指します。
新型コロナウイルスをはじめとした感染症、そしてがんなど病気になる元、すなわち異物を見つけて殺傷し、排除するのが免疫細胞というわけです。
免疫力を高めることはすなわち、感染予防や重症化防止につながることから、新型コロナウイルス関連で免疫力の向上が叫ばれています。
免疫力を向上させる栄養素
免疫機能は、日常生活と密接に関係していると言われます。加齢や極度のストレス、睡眠不足や運動不足、飲酒・喫煙など生活習慣、食生活の乱れといった日常生活のバランスが崩れると、免疫機能が低下してしまいます。
中でも、とくに重要なのが栄養と食事。東京医療保健大学医療保健学部医療栄養学科の細田明美講師によれば、免疫力に関係している栄養は、エネルギー、たんぱく質、ミネラル、ビタミン、食物繊維、乳酸菌などがあり、栄養バランスのとれた食事をとることで、免疫機能に関係する栄養素などの摂取に繋がるといいます。
これは、国際的にも認められており、国連食糧農業機構(Food and Agriculture Organization of the United Nations)は「COVID-19パンデミック期に健康的な食生活を維持する方法」という論文の中で、「重要な栄養素を摂取するために、様々な食品を摂取しましょう」と記述しています。
免疫力を最大限発揮する食事のポイント
細田講師によれば、免疫力を最大限発揮する食事のポイントは6つあるそう。
たんぱく質をとる
まず、たんぱく質をとること。たんぱく質は筋肉や臓器などを構成するだけでなく、免疫細胞の主要な成分。魚、肉、卵、大豆・大豆製品などを偏りなく適量とることが大切とのこと。
ちなみに、目安は1回の食事で手のひらの大きさくらいです。