免疫力を高める「6つの食事ポイント」とは (2/2)
ビタミン・ミネラルをとる
さらに、ミネラルやビタミンをとることも重要。亜鉛やセレンなどのミネラル、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンCなどのビタミンは、細胞を傷つける「活性酸素」の働きを抑え、免疫細胞を守ってくれます。
野菜や果物はとくにミネラルやビタミンが多く含まれているため、積極的に摂取することが推奨されています。
食物繊維をとる
食物繊維も免疫力向上におすすめ。食物繊維は、腸内環境を整える効果が期待でき、これによって、免疫細胞も活性化され、免疫力を高めてくれます。
発酵食品をとる
腸内環境を整える意味では、発酵食品をとることも推されています。納豆、ヨーグルト、キムチ、味噌などの発酵食品は腸内の善玉菌を効率的に増やし、腸内環境を良好に保ち、免疫力の低下を防いでくれます。
体を温めるものをとる
ほか、体を温めて血流をよくすることもよいそうです。血流をよくすると免疫細胞が全身に行き渡り、活発に活動してくれます。体温が1℃下がると、免疫力が30%下がると言われています。暑い季節でも、極端に冷たすぎる飲み物や冷たい食べ物のとりすぎには注意が必要です。
生姜、にんにく、ねぎ、とうがらしなど、体温を上げてくれる成分が含まれている食べ物はおすすめです。
定期的に水分をとる
常に外気と触れ合っている鼻と喉は、細菌やウイルスが侵入してこないように粘膜で覆われています。しかし、体内の水分量が減ると粘膜が乾燥し、細菌やウイルスが侵入しやすくなります。また、水分量が不足すると血流も悪くなり、免疫システムも低下します。
これらを防ぐため、こまめに水分を摂ること、定期的に水分をとること(目安:1日にコップ6〜8杯)も、免疫力を最大限発揮することにつながるといいます。
[教えてくれたのは]
[講師プロフィール]
細田明美(ほそだ・あけみ)
東京医療保健大学 医療保健学部 医療栄養学科所属。
学位:博士(学術)/管理栄養士/健康運動指導士/健康咀嚼指導士
研究テーマ:口腔機能と食習慣に関する研究、子どもの入院に付き添う親への食事支援について、マクロファージからの炎症性メディエーター産生に対する機能性食品の影響など
<Text:辻村>