2019年1月16日

これがトレーニングシューズの未来形?NIKE、足を入れると自動調整するスマートシューズ「ナイキ アダプトBB」を発表

 最近では、さまざまな“スマート〇〇”が増えてきましたが、シューズも例外ではありません。NIKE(ナイキ)は、スマートシューズ「ナイキ アダプトBB」を2月17日(日)に発売すると発表しました。

プレイヤーの足型はゲーム中に変化するもの

 今回発表された「ナイキ アダプトBB」は、バスケットボールプレイヤー向けのシューズです。同社によれば、バスケットボールをプレイしている間、プレーの動きによって足はハーフサイズ分(日本のサイズでは約1サイズ)ほど広がることがあるといいます。つまり、ある時点に快適と感じたフィットは、わずか数十分後にはきついと感じることもあるということです。

 スポーツの種類や運動時間、動きによって、足が求めるニーズは随時変化するもの。スポーツ用シューズで完璧なフィットを実現するためには、シューズも変化することが望ましいというわけです。

シューズが最適な圧力を感知

 通常、スポーツシューズのフィッティングは紐の結ぶ強さによって調整します。ナイキがこのほど発表した「ナイキ アダプトBB」は、この「紐」という概念がありません。

 代わりに、ユーザーが「ナイキ アダプトBB」に足を入れると、搭載されている専用のモーターとギアが、ユーザーの足が必要とする圧力を自動で感知。ぴったりとしたフィット感を維持するために靴そのものが調整を始めます。

シューズの締めつけはアプリでも操作可能

 「ナイキ アダプトBB」には、フィットアダプト技術と呼ばれる最新テクノロジーが搭載されています。これにより、シューズを手で操作するか、スマートフォンのアプリから操作することで、試合の局面に合わせてフィットの設定をすることができます

 たとえば、バスケットボールであれば、タイムアウトの時、ゲーム再開までシューズの紐を緩めることも可能です。同社は今後、ウォームアップ用に締めつけレベルを設定する機能の追加も予定しています。

 さらに、今後提供されるフィットアダプト技術のファームウエアの更新を受けることにより、フィットの精度を高めたり、新しいデジタルサービスもできるようになります。「ナイキ アダプトBB」は、進化するシューズということもできますね。

今後は他のスポーツにも応用へ

 これだけ便利で実用的でカッコいいシューズ、自分も使ってみたいと思いますよね。ナイキによると、今後は他のスポーツやライフスタイルのプロダクトに生かしていく予定もあるとのことで、続報に期待です。

「ナイキ アダプトBB」は、2月17日(日)から公式ECサイトアプリ「SNKRS(スニーカーズ)」および一部専門店で発売開始予定。価格は37,800円(税込)です。

<Text:辻村>