2019年1月30日

25〜44歳の「若・中年層」がフィットネス・ウェア市場をけん引。スポーツアパレル市場調査

 ジム・フィットネス市場が賑わっています。スポーツシューズ・アパレル市場情報サービス「Japan Sports Tracker」を提供するエヌピーディー・ジャパンが、スポーツアパレル市場に関する分析を発表しました。

スポーツアパレル市場は停滞しているが……

 同社の調査によれば、2017年12月~2018年11月におけるスポーツアパレル市場の規模は3,870億円で、その成長率は0%と停滞気味です。

 しかし、筋肉体操筋トレ女子が近ごろ話題になっていることからも分かる通り、体を鍛えたい、しなやかな肉体を得たいという潜在需要は皆さん抱いているようです。そんな願望を裏づけるかのように、ジム・フィットネス目的で購入されたアイテム数は、前年同期比で1割(10%)も増加する高い成長率だったことが分かりました。

年代別では、25~44歳の「若・中年層」が成長を牽引

 さて、人気を集めるジム・フィットネスアパレルですが、購入したのはどういった年代の方が多かったのでしょうか? 年齢比率をみると、同カテゴリの成長を牽引するのは25~44歳といった若・中年層。この世代のジム・フィットネス使用目的シェア率は、前年から5%も伸びていることが分かります。

若・中年層は、スポーツアンダーウェアの着用率が高かった!

 25~44歳は、他の年代と比較してどのようなアパレルの着用率が高かったのでしょうか?

 今回は、ジム・フィットネス目的での利用比率が高い45歳と比較。すると、25~44歳はスポーツアンダーウェアの着用率が16%で2位。対前年同期比では、4ポイントもシェアを伸ばしています。一方、45歳以上ではアンダーウェアは個数シェア12%で4位。ここにやや差があることが分かりますね。ちなみに、スポーツアンダーウェアとは、インナー(シャツ、パンツ)、スポーツブラ、コンプレッションウェアなどを指しているようです。

 最近では、暗闇エクササイズをはじめ、ユニークなエクササイズが増加傾向にあります。最新の技術やファッションに敏感な若・中年層が、ファッション性や機能性の高いスポーツアンダーウェアを積極的に取り入れている可能性もありますね。

 ジムやエクササイズに行くと、なんとなく気になる他人の服装。スポーツアンダーウェアは、見た目のファッショナブルさもさることながら、疲労軽減などの効果が期待できる商品もあります。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

<Text:辻村/Photo:Getty Images>